「ハンガー・ゲーム」新作が本格始動!若き日のスノー大統領描く前日譚が映画化
2020年4月27日 13:00
[映画.com ニュース] かねて製作が噂されていた全米大ヒット作「ハンガー・ゲーム」シリーズのプリクエルが、オリジナルの3部作(4作品)でメガホンをとったフランシス・ローレンスを監督に迎え、いよいよ本格始動した。
「ハンガー・ゲーム」シリーズは、スーザン・コリンズのベストセラーヤングアダルト小説を、オスカー女優ジェニファー・ローレンス主演で映画化。近未来の独裁国家パネムを舞台に、弓矢の達人である少女カットニス(ローレンス)が反乱軍を率いて革命を起こすまでを描いたサバイバルアクションだ。2012年の第1作「ハンガー・ゲーム」から15年の最終章「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」まで計4作が公開され、4作品合わせた世界累計興行収入が30億ドルを超える大ヒットを記録した。
米Deadlineによれば、新作は5月19日に米スカラスティックから出版されるコリンズの新刊「The Ballad of Songbirds and Snakes(原題)」をベースにした物語。オリジナル版ではドナルド・サザーランドが演じたキャラクターである、パネムの邪智暴虐な支配者スノー大統領の若き日を描く。18歳のコリオラヌス・スノーはハンサムでチャーミングな青年だったが、スノー家の没落によって生活苦を強いられる。そんなある日、第10回ハンガー・ゲームの指南役に選ばれた彼は、起死回生のチャンスに奮起する、というストーリーのようだ。
脚本は、「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞脚本賞に輝いたマイケル・アーントが脚本を執筆。シリーズ全作のプロデュースを手がけたニーナ・ジェイコブソンとブラッド・シンプソン(「クレイジー・リッチ!」)が製作し、「ハンガー・ゲーム2」以降シリーズ3作でメガホンをとったローレンスが監督を務める。キャストや撮影開始時期などその他の詳細については、現段階で明らかになっていない。
製作始動の発表に際し、シリーズの生みの親であるライオンズゲートのジョー・ドレイク代表は、「スーザンの新刊は、待った甲斐があったと言いたくなる素晴らしい内容です。『ハンガー・ゲーム』のファンが期待するものすべてを網羅していると同時に、おなじみのキャラクターを新たな視点で描くことで、世界観を拡大している。映画化するのにこれほど完璧な原作はありません。シリーズを手がけてきたスタッフ再結集のもと、撮影に入るのを心待ちにしています」とコメントした。
原作者のコリンズも、「映画版『ハンガー・ゲーム』の故郷であるライオンズゲートに、この新刊で再び戻ることができるのはこの上ない喜びです。プロジェクトが始動した当初から、製作陣は常に原作に敬意を払い、テーマやキャラクターを忠実かつ丁寧に描くよう努めてくれました。そんな素晴らしいチームと再びタッグを組んで、この新作を世界中の観客にお届けするのが楽しみです」と語っている。
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