毎熊克哉、「いざなぎ暮れた。」無観客舞台挨拶も前向き「どんな形でもいいから楽しんで」
2020年3月21日 20:19
新型コロナウイルスの感染拡大を受けての措置だが、毎熊は「映画に限らず、いろいろなものが影響を受けている中で、こんなにいい劇場で上映できることがうれしい」と前向き。武田も、「小さい映画だけれど、届けられることが心からうれしい」と感無量の面持ちだ。

同作は、沖縄国際映画祭の地域発信型映画として企画され、もともとは15分ほどの短編の予定だった。撮影も島根でわずか3日間だったが、83分の長編となり、これまで世界32の映画祭に出品され、16の賞を受賞。今後も4月17~26日に開催の米ヒューストン国際映画祭など3つの映画祭へのエントリーが決まっている。
毎熊は、モナコ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。武田もインド・ムンバイのシネマ・オブ・ザ・ワールドで最優秀女優賞、ハリウッド・ヴァージン・フィルム・アワードで最優秀助演女優賞に選ばれ、この日初めて2人に賞状が手渡された。

ロケ地の島根では先行公開され、2度の延長があって約2カ月のロングランとなるヒット。笠木望監督は、これまでの流れを踏まえ「持っている映画。このタイミングで(東京で)上映されることも、この映画にとってはいいと思っている。モチーフは時代の変わり目なので、むしろ必然だったのかもしれない」と話した。
毎熊も改めて、「映画では、卓上では想像できなかったことが起きるのが一番楽しい。この映画にはそういう生々しいものがたくさん映っている。どんな形でもいいから、たくさんの人に楽しんでもらいたい」と真摯にコメント。武田は、「言葉として伝えるのは難しいけれど、娯楽を必要としてくれる方がいて、その人たちを救えるきっかけとなる作品になれば」と言葉に力を込めた。
(C)2018 「いざなぎ暮れた。」製作委員会
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