ロン・ハワードが手掛ける、オペラ歌手ルチアーノ・パバロッティの初ドキュメンタリー 6月公開
2020年3月4日 14:00

[映画.com ニュース] 巨匠ロン・ハワードがメガホンをとり、“神の声”を持つと言われたイタリアのオペラ歌手ルチアーノ・パバロッティさんの生涯に初めて迫るドキュメンタリー「パバロッティ(原題)」が、「パヴァロッティ 太陽のテノール」の邦題で、6月5日に公開されることがわかった。あわせてお披露目されたポスターには、「歌と人生で、世界を照らしたひと。」というコピーがあしらわれている。
“ハイC”と呼ばれる高音をカバーする並外れた音域、力強く芳醇な声量による圧巻のパフォーマンスを誇り、2007年に亡くなったパバロッティさん。第74回アカデミー賞の作品賞と監督賞をダブル受賞した「ビューティフル・マインド」や「ダ・ヴィンチ・コード」で知られるハワード監督が手掛ける本作には、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」などで3度オスカーを獲得した録音技師クリストファー・ジェンキンズが参加。アビー・ロード・スタジオで、ドルビーアトモスの多次元音響技術と、パバロッティさんの“人類史上最高の歌声”を結合させ、まるで同じ空間の中で生の歌声を聞いているかのような、力強く鋭い音響を実現させた。
劇中では、「ラ・ボエーム」「トスカ」など絶頂期のパフォーマンス、3大テノール(パバロッティさん、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス)が「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」など名曲を歌い上げた伝説のステージから、故ダイアナ妃との交流やボランティアまで、幅広い活動が映し出される。さらに、多くの人に愛された陽気で豪快な人間性にもスポットを当て、「U2」のボノら23人のインタビュー映像を新たに撮影。マネージャーやエージェントはショービジネスの世界の裏側を語り、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人が、欠点が同時に魅力でもあったパバロッティさんの素顔を告白している。
ポスターは、トレードマークとも言える白いハンカチを握り、観客の喝采を浴びる姿をとらえたもの。1973年に米ミズーリで行われた初コンサートで、オペラの役ではなく自分自身として歌うことに不安を抱き、手のやり場に困ってハンカチを持ち始めた。それ以来、まるでお守りのように、舞台上ではハンカチを手離さなかったという。背景は、数多くのオペラコンサートが行われることで有名な古代ローマの遺跡・カラカラ浴場。90年のイタリアワールドカップの前夜祭として、3大テノールが初めて共演した舞台でもある。
「パヴァロッティ 太陽のテノール」は、6月5日から東京のTOHOシネマズシャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開。
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