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【独占インタビュー】圧巻のワンカット映像「1917」サム・メンデス監督が「感激した」こととは?

2020年2月18日 15:00

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サム・メンデス監督
サム・メンデス監督

[映画.com ニュース] 全編ワンカットの映像が注目を集める「1917 命をかけた伝令」(公開中)のメガホンをとったサム・メンデス監督のインタビュー映像が、映画.comのYouTubeチャンネル(https://youtu.be/AMWEhDq2noA)で独占公開された。ハリウッド外国人記者協会(HFPA)会員の映画ライター小西未来氏が、圧巻の撮影技術と緻密に計算された演出、さらに豪華なカメオ出演俳優について話を聞いた。

本作は、第1次世界大戦下に参加した2人の若きイギリス兵の“ある1日”を描いた作品。イギリス兵のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)が、進軍する仲間と兄弟が所属する1600人の友軍兵士たちに「作戦中止」の重要な伝令をする任務を与えられる。ふたりがさまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、全編ワンカット撮影で描いた。第92回アカデミー賞では、視覚効果賞、撮影賞、録音賞に輝いた。

メンデス監督は、全編ワンカット映像での長編映画製作は「とっても難しい」と大笑いし、主な問題点を2つ挙げる。1つ目は、通常であれば編集作業時に調整するリズムやペース配分を、撮影時に完璧に設定する必要があったこと。2つ目は10分間にもなるロングテイクでさえ、役者はもちろん、技術クルー全員にミスが許されないことだ。そんな過酷な状況下で、メンデス監督と撮影監督のロジャー・ディーキンスは、カメラアングルを固定せず縦横無尽に動かすことを選択。緻密な演出を行ったうえで、「実現のために練習に練習を重ねた」といい、「成功したときは天にも昇る心地で、最高の気分だった」と満足げに語る。

また、メインキャラクターにはあえてほぼ無名の役者を起用したが、コリン・ファースベネディクト・カンバーバッチマーク・ストロングアンドリュー・スコットリチャード・マッデンといった有名俳優がカメオ出演を果たしていることも今作の魅力。稀にみる豪華共演が実現したのは、メンデス監督が直接電話でオファーし、脚本を送ったことが要因のようだ。メンデス監督は今作で初めて自ら脚本を執筆。「(脚本に対して)どんな反応がくるか不安で仕方がなかった」と本音を吐露し、オファーした俳優陣全員が出演を快諾してくだたことに「感激した」と安どの表情を見せている。

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