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志村けん&菅田将暉“2人1役”でダブル主演! 山田洋次監督作「キネマの神様」製作決定

2020年1月25日 07:00

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永野芽郁、宮本信子も出演
永野芽郁、宮本信子も出演
(C)2020「キネマの神様」製作委員会

[映画.com ニュース]お笑い界のレジェンド・志村けんと、人気俳優の菅田将暉が、松竹映画100周年記念作品「キネマの神様」でダブル主演を果たすことがわかった。日本映画界を代表する名匠・山田洋次監督がメガホンをとり、永野芽郁宮本信子が共演。12月に全国公開される。

今年、記念すべき100周年を迎える松竹映画。松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、100年の時が流れた。そんなメモリアルイヤーを盛り立てる本作は、数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハ氏の同名小説を原作とした作品。原田氏が、自身の家族、経験をもとに書き上げた思い入れ深い小説を、山田監督が松竹らしい“家族”をテーマとした映画へと昇華させる。

無類のギャンブル好きなゴウは、妻・淑子や家族に見放されたダメ親父だ。そんな彼にも、たったひとつだけ愛してやまないものがあった。それは、映画――。行きつけの名画座の館主・ テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウたちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかし、ゴウとテラシンがともに食堂の娘へ恋心を抱いたことで、運命の歯車が狂い始める。

99年に公開された「鉄道員(ぽっぽや)」以来、21年ぶりの映画出演(実写作品)となる志村は、主人公のゴウ(現代)役として参加。「僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、前回から約20年ぶりになります。松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と思いの丈を述べている。

菅田は若き日のゴウ役として、志村とともに“2人1役”に挑む。「今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました」と話しつつ、「撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように。宜しくお願いします」と願いを込めている。

食堂の娘に扮する永野は「山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなのでどんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います」と胸中を吐露。一方、ゴウの妻・淑子役の宮本は「約50年ぶりの山田組となります。山田洋次監督が手がける『キネマの神様』という、この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っています。志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております」と語っている。

「その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた」と振り返る山田監督。「この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」とコメントを寄せている。

キネマの神様」は、3月に撮入し、5月のクランクアップを予定。共同脚本には、「男はつらいよ お帰り 寅さん」も担当した朝原雄三が名を連ねる。12月に全国公開。


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