“山”映画の最高峰「山の焚火」リマスター版など3作品 フレディ・M・ムーラー特集開催
2020年1月10日 17:00

[映画.com ニュース]ヌーボー・シネマ・スイスの旗手として知られる名匠フレディ・M・ムーラーの特集上映「マウンテン・トリロジー」が2月22日から開催される。1985年にロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を獲得し、世界にムーラーの名を轟かせた「山の焚火」デジタルリマスター版をはじめ、3作品が上映される。
ラインナップは人々から隔絶された地で、聾唖の息子とともに、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族を描く「山の焚火」と、ムーラーの故郷ウーリ州の山岳地帯で撮影、変わりゆく山岳地帯に住む山人たちの生き方と精神世界に迫る長編ドキュメンタリー「我ら山人たち」(74)、放射性廃棄物処理場の建設計画が持ち上がったアルプスの山間で、土地と自分たちのルーツを守ろうとする反対派と賛成派の住民たちを追ったドキュメンタリー「緑の山」(90)。
このほど公開された予告編ではムーラー監督自身による言葉、「山人の生活には、魔術的でアニミズム的な思考が、現実的かつ合理的な思考と共存しながら根付いている」から始まり、「山の焚火」で広大な山腹を駆け回る少年を横移動するカメラが捉えた名場面を切り取りながら、3作品を紹介している。
フレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」は、2月22日からユーロスペースほか全国順次公開。
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