「キャッツ」が全米で異例の本編差し替え VFXを修正して提供
2019年12月26日 13:00
[映画.com ニュース]米ユニバーサル・ピクチャーズが、現在「キャッツ」を上映中の全米の劇場に対し、VFXを修正した新たなバージョンを送付すると連絡していることが明らかになった。米ハリウッド・レポーターが報じている。
「キャッツ」は、1981年にロンドンで初演されて以来、世界中で愛されているミュージカルの金字塔の映画化で、「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパー監督がメガホンをとる注目作。英国ロイヤルバレエ団のフランチェスカ・ヘイワードがヒロインを務め、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケラン、イドリス・エルバら豪華キャストが脇を固めている。
だが、12月20日に封切られた「キャッツ」は、全米オープニング興収650万ドルと撃沈。映画批評家に軒並み叩かれたことが主な理由で、実際に映画を鑑賞した観客の評価を集計した「シネマスコア」もC+と低評価のため、クチコミによる観客増は期待できない状態だ。
最大の要因は、本作で導入された「デジタル・ファー・テクノロジー(Digital Fur Technology)」と呼ばれるVFX技術だ。人間の役者にネコの毛を生やすためのVFX技術だが、気持ち悪い、怖い、など否定的な反応を引き起こしていた。トム・フーパー監督自身、12月16日に行われたワールドプレミアにおいて、完成がぎりぎりだったとコメントしていたことから、満足できるレベルに達していなかったものと想像できる。
そんななか配給のユニバーサルは、VFXを改善したバージョンを配布すると発表。劇場はサーバーからダウンロードするか、ハードドライブで“改訂版”を受け取るという。公開中の映画が上映期間中に差し替えられるのは極めて異例であり、果たして状況を好転できるかどうか注目である。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー