「ぎぼむす」「記憶屋 あなたを忘れない」平川雄一朗監督が人の“絆”を描く理由は?

2019年12月20日 19:00


記憶をめぐる愛の物語
記憶をめぐる愛の物語

[映画.com ニュース] 第22回日本ホラー小説大賞(読者賞)を受賞した織守きょうや氏の小説を映画化した「記憶屋 あなたを忘れない」。メガホンをとった平川雄一朗監督は、映画「ツナグ」やTBSドラマ「義母と娘のブルース」など、これまでも数多くのエモーショナルな人間ドラマを描き続けてきたが、人々の“絆”を描く意外な理由を明かした。

「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が主演を務める「記憶屋 あなたを忘れない」は、人の記憶を消せる“記憶屋”をめぐる物語。大学生の遼一(山田)は年上の恋人・杏子にプロポーズするが、数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」探しに奔走する遼一は、やがて切ない真実を知る。

TBSドラマ「JIN-仁-」「とんび」「天皇の料理番」などで知られる平川監督は、絆を題材にしてきた理由について「自分にない“人を思う気持ち”を求めてしまうんです(笑)。やっぱり、自分に足りていないものを映画で見ていただきたいし、希望を持っていただきたいんです。私は普段人を疑いがちなんですよ。だから、映画を通してそうではない世界や、そうじゃないんだよって夢を描きたいんです」と告白。

続けて、「劇中のキャラクターたちがあり得ないほど相手のことを思って優しいというのは、僕には優しさが枯渇しているんでしょうね(笑)」と胸の内を明かし、人間ドラマを描くうえでのこだわりを「思いやりです。人に対する思いやりを何よりも大切に描いています」と語った。

そんな平川監督にオファーした理由について、本作のほかに「わが母の記」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」などを手掛けてきた石塚慶生プロデューサーは「平川監督の代表作『ツナグ』のヒューマンドラマが私はとても好きでした。本作にも平川監督ならではの演出やテイストを取り入れてもらえると確信しました」と説明する。

主演を務めた山田は「登場人物のそれぞれに、さまざまな感情の変化があるので、彼らに常に心が揺れ動かされます」と語っており、本作でも平川監督ならではの心揺さぶる展開が期待される。

記憶屋 あなたを忘れない」は、20年1月17日から全国公開。

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