松たか子、共演した庵野秀明は「いい意味で異物感」 「ラストレター」で夫婦役
2019年12月19日 20:07

[映画.com ニュース] 女優の松たか子が12月19日、都内で行われた主演作「ラストレター」の完成披露試写会に出席。夫婦役で共演した映画監督の庵野秀明について「いい意味で異物感があり、すごく面白い。画面からはみ出す感じで、すごく自由で新鮮な存在感を放っていました」と振り返った。
完成披露試写会には松をはじめ、共演する広瀬すず、森七菜、原作・脚本・編集も手がける岩井俊二監督が登壇。手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描き、岩井監督が初めて出身地である宮城を舞台にした。
松は岩井監督の中編「四月物語」(1998)で映画主演デビューを飾った縁があり、「今回は長編ですし、ストーリーをたっぷり描く現場で再会できてうれしい。開放感がある幸せな現場」としみじみ。一方で「岩井さんへの謎は深まりました(笑)」といい、「やはり岩井さんにしか分からないイメージがあるので、それに必死についていく感覚があった」と岩井組特有の雰囲気も明かした。
岩井監督は「四月物語」を「ハンドメイドでいたずらっぽい映画」と述懐し、「松さんとは共犯関係の相棒だったので、久しぶりになりましたが、現場でお会いしてホッとした」と全幅の信頼。また、自身の監督作「Love Letter」と本作の関係性について「似ているところは似せて、そこから違いを見てもらおうかなと。姉妹編というか、庵野さんの『エヴァ』と『シン・エヴァ』みたいな関係」だと話していた。
広瀬は岩井作品のファンだったといい、「純粋にやったーって感じでしたね」と喜びの声。いざ撮影が始まると、「意外と監督から何も言われず、いまだに大丈夫だったのかなって。『あっ、できた!』という感触がないまま、サラっと終わってしまって(笑)」と本音を明かした。
また、オーディションで出演を勝ち取った森は、松演じる主婦・裕里の高校生時代を演じ「松さんの映画やドラマを見て、しゃべり方や仕草を研究したんです」。これには松が「貴重な時間を、私の観察に使わせてしまって」と恐縮する場面も。また、以前から広瀬の大ファンだったそうで「このお仕事を始めるときも、まず『いつ、広瀬すずさんに会えますか?』と質問したほど。撮影中は好きの気持ちを封印して、クランクアップしたときに『実は大好きです』って手紙を書いた」と告白。「広瀬さんから『知ってたよ!』ってお返事をいただいた」と照れ笑いを見せていた。
「ラストレター」は2020年1月17日公開。
(C)2020「ラストレター」製作委員会
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