宮沢りえ、女優の原点「ぼくらの七日間戦争」を回想「奇跡を感じた」
2019年12月14日 08:00

[映画.com ニュース] 宗田理氏のベストセラー小説を1988年の実写映画に続き、新たにアニメーション映画化した「ぼくらの7日間戦争」の初日舞台挨拶が12月13日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、主人公を演じる北村匠海、芳根京子、実写映画版と同じ役を30年ぶりに演じた宮沢りえ、村野佑太監督が登壇した。
原作から約30年の歳月が流れた2020年の北海道を舞台に、新たな「7日間戦争」が描かれる。全国201スクリーンで封切り。北村は「アフレコは“2日間”戦争でしたが、その分濃い時間だった」と映画の封切りに喜びを示し、「時代が移り変わっても、バトンを受け継ぐことができて良かった。30年後、また新しい形の『ぼくらの7日間戦争』が作られたら、また出演したい」と宮沢に対し最敬礼だった。
北村の発言を受けて、芳根は「もしそのとき(30年後)が来たら、私も便乗させてください」と瞳を輝かせ、村野監督は「どこに出しても恥ずかしくない作品に仕上がった。子どもたちの環境がガラッと変わり、悩みの種類も変わってきた。一方で、子どもたちが元来もつ頑固さは変わっていない」と話していた。

宮沢は実写版で演じた中山ひとみの30年後の姿で再登場し、「30年が経ち、まさかひとみを演じるとは夢にも思わなかった。本当にささやかな参加でしたが、青春の空気を感じてもらえれば」としみじみ。1988年に公開された「ぼくらの七日間戦争」(角川春樹製作)はデビュー作にあたり、「撮影の前に合宿したんですけど、周りの皆さんは演技経験がありますし、いきなりエチュード(即興)が始まったり、もう苦痛で苦痛で」と“原点”を回想した。
それでも「ずっと緊張していたが、現場のスタッフさんのエネルギーに押されて、できないと思ったことができた瞬間、演技の奇跡を感じた」といい、「今作ろうとしても作れないニュアンスが、30年前なら作れたんだなと。もっと日本の映画界から、(制作上の)制約がなくなればといいなと思った」と語っていた。
舞台挨拶では原作者の宗田氏から届いた手紙が代読され、「見事な出来ばえでした。まさに新しい時代、令和の『ぼくらの七日間戦争』です。僕が自信をもってお薦めします。僕もまだまだ、『ぼくら』シリーズの新作を書き続けたいと思います」という言葉に、登壇者一同が感無量の面持ち。宮沢はアフレコ中に、宗田氏と30年ぶりに再会したそうで、「お変わりなくて、今も新作書いてらっしゃると聞き、とてもうれしくなりました」と笑顔を見せた。
(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
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