成田凌、「カツベン!」エンディング曲の歌唱依頼されたが「下手すぎて却下された」
2019年12月3日 10:00
大正時代に日本映画独自の文化だった活動弁士を主人公にした作品。司会者から製作、監督することになった経緯を問われた周防監督は、片島章三氏から脚本に意見を求められ「多くの日本人が知らない、または忘れてしまった点にスポットを当てたことが面白い。その活動弁士をチャプリンやキートンのサイレント映画の最大の魅力であるアクションと笑いという活動写真として撮りたいということが伝わってきた」と評価したことがきっかけだったと明かした。
エンディング曲「カツベン節」が、もともと米国の曲(「ジョージア行進曲」)ではないかという指摘には、「その曲を基に、大正時代に榎本健一さんが歌った『東京節』が大ヒットしたので、時代の空気感を代表するから使いたかった」と解説。すると成田が、「最初は僕に歌ってくれと言われたが、下手すぎて却下になりました」とカミングアウトし、笑いを誘った。
そのエンディングで、無声映画の傑作「雄呂血」(1925)の映像を使ったことについては「歌舞伎の影響下にあったチャンバラが、アクションに変ぼうを遂げたエポックメーキングな作品だったから」と説明。最近の若年層が映画館で2時間我慢できないという意見が出ると、「それは挑戦のしがいがある。若い人を2時間集中させられたら、そんなに素晴らしい映画はないという評価。2時間集中して見ろ、という映画を作りたい」と強気な一面も見せた。
オーディションで抜てきされ映画初主演の成田は、弁士を演じる上で「今も活躍している弁士の人に1日3時間教わって、7カ月の訓練をした。脚本、役者、ナレーションを凝縮して1人でやっているのはすごい。でも、体になじみが良かったのを覚えている」と述懐。周防監督は、起用の決め手について「決定的な理由は、タイプだったから。芝居、声がいいではなく、こういう若者好きだなという決め方」と明かした。
それでも、「一生懸命努力して、しゃべりのプロのレベルまで引き上げてくれたのが大きい。見事な成果を出してくれた」と高評価。成田もうれしそうな笑みをこぼし、弁士の一節を披露して会見を締めくくった。
「カツベン!」は、12月13日から全国で公開される。
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