ヨーロッパ企画の上田誠、脚本手がけた「前田建設ファンタジー営業部」製作秘話明かす
2019年12月3日 10:00

[映画.com ニュース] 高杉真宙が主演を務める映画「前田建設ファンタジー営業部」の最速試写会が12月2日、都内で行われ、脚本を手がけた劇団ヨーロッパ企画の上田誠が来場した。
ダム、トンネルなど数々の大プロジェクトに携わってきた前田建設工業が「アニメやゲームに登場する架空の建造物を、実際に作ったらどうなるか?」を検証するWEBコンテンツを映画化。「マジンガーZ」に登場する地下格納庫を“心の中で”建設しようと、広報グループが社内外の技術者たちと協力しながら、設計図と見積書を完成させようと奮闘する。「あさひなぐ」「賭ケグルイ」の英勉監督がメガホンをとった。
「建設、ファンタジー、営業部。好きな言葉が全部あった」と原作との出合いを振り返る上田氏は、まず主宰を務めるヨーロッパ企画で本作を舞台化。その後、映画化の企画が立ち上がり、脚本を手がけることになった。
「前田建設の皆さんから聞いた連載当時の裏話がすごく面白かった。いろんな応援と反対があったそうで、そのエピソードをだいぶ誇張して(笑)」と映画に向けた脚色を語り、「英監督からも『役者さんの熱い演じっぷりを撮りたい』と言われたので、こちらの筆圧も強くなりました。格納庫ができるまでのディテールは、実際のものを引き継ぎ、でも、それを面白く立体的に見せるのは難しかった」と話していた。
高杉演じる広報グループの若手社員・ドイは、働くことに情熱を見いだせずにいる役どころで、「無色透明っぽくないといけないキャラクター。超個性的だと変な映画になってしまうので(笑)」。共演には上地雄輔、岸井ゆきの、小木博明(おぎやはぎ)ら個性派が揃い、「ドイは翻ろうされまくっていましたね。小木さんとか、ところどころ脚本に書いていないセリフを言っていましたし。でも脚本は役者さんの足場になればいい。逸脱もありつつ、すごく(映画として)まとまっていた」と出演者のアンサンブルに魅了されていた。
「前田建設ファンタジー営業部」は2020年1月31日から全国で公開。
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
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