佐藤健「家族は未知の存在であり憧れ」 鈴木亮平&松岡茉優が家族への思い吐露
2019年11月9日 15:17

[映画.com ニュース] 佐藤健が主演する映画「ひとよ」の公開記念舞台挨拶が11月9日、東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、主演の佐藤をはじめ鈴木亮平、松岡茉優、MEGUMI、佐々木蔵之介、白石和彌監督が登壇した。
本作は「凶悪」以降、毎年のように国内の賞レースを席巻する白石監督が真正面から家族をテーマに描いた。15年前、家族を守るためにDVを繰り返す父親を殺した母(田中裕子)を持つ3兄妹(佐藤、鈴木、松岡)たち。それぞれの人生を歩む3人の前に、刑期を終えて、行方不明のままだった母親が帰ってくるという物語。
実家を離れ、東京でフリーライターとして働く次男を演じる佐藤は「きょうだいたち、監督がなんとかしてくれるから大丈夫だろうと、ノープランで撮影に臨んでいました。感謝してもしきれません。僕自身、さみしくなるような映画が好きです。『キャラクターが好きになりすぎて、キャラたちとお別れしないといけないのか』『この家族の先を見たい』という感想をもらったので、うれしく思いました」と話した。
上映後の舞台挨拶ということもあり、撮影秘話を披露。劇中にはカーチェイスもあるが、白石監督は「佐藤健くんのドライビングテクニックが凄かった。全部やってもらっているわけではないですけども」というと、佐藤は「本当に運転させられて、ビックリしました」と告白。共演者も「ギリギリを攻めていって、ドキドキしたよね」(鈴木)、「酔わないように梅干しのお菓子をいっぱい用意しました」(松岡)と振り返っていた。
映画のテーマにちなみに、家族とは何かと聞かれると、「最も大切なもの。子どもの立場としても、親から頂いたものであるし、親として子どもには無償の愛を捧げたいと思う。だからこそ、面倒くさくも愛おしい」(白石監督)、「時として面倒くさいことが多い存在ですが、最も大事にしなきゃいけない存在」(MEGUMI)、「共鳴し合えるもの。つらいこと、うれしい、かなしいものを同じく響き合える存在」(佐々木)、「学校も会社も、他人と向き合っていかないといけない。友達も恋人も時期によっては変わっていくかもしれないけれども、足場になって、踏ん張らせてくれる存在」(松岡)、「もっとも濃い人間関係。いい意味でも悪い意味でもつながっていて、切りたくても、切れない関係」(鈴木)。
最後に、佐藤は「家族は大切な存在、揺るがない存在です。僕は30で、これから家族を築いていくので、そういう意味では、未知の存在ながら、非常に強い憧れがあります。もし、この映画が大切な作品になったら、広めて欲しいです。白石監督も言っていましたが、素直になれない時には、家族は一度クラッシュする必要がある。僕もそうだなと思っています。僕も素直な気持ちを言えるタイプじゃないですが、みなさんも、クラッシュするくらいの気持ちでぶつかってほしい」と締めた。
(C)2019「ひとよ」製作委員会
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー