大林宣彦監督「これから3000年生きる」と力強くアピール 東京国際映画祭の特別功労賞に輝く
2019年11月1日 22:45

[映画.com ニュース]大林宣彦監督が11月1日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた最新作「Labyrinth of Cinema=海辺の映画館 キネマの玉手箱」上映後の舞台挨拶に出席した。開催中の第32回東京国際映画祭「Japan Now」の特集「映像の魔術師 大林宣彦」での公式上映。今年、同映画祭の特別功労賞を受賞し、チェアマンの安藤裕康氏からトロフィーが授与された。
大林監督はトロフィーを手にし「貴重な功労賞というものをいただきました。すごいね、これが功労賞。重いですよ」と誇らしげ。「やっていないことの方がいっぱいあるんだから、やらないことをやれば、星の数ほど面白いことができる。だから、これから3000年は生きますよ」と力強くアピールすると、会場は大きな拍手に包まれた。
この日披露された最新作「Labyrinth of Cinema=海辺の映画館 キネマの玉手箱」は、今夜限りで閉館する尾道の映画館を舞台に、最終のオールナイト上映に駆けつけた若者3人が、“戦争映画”の世界にタイムリープするという、大林節全開のファンタジーだ。「ある方が前作の『花筐 HANAGATAMI』がさよならホームランで、今回は場外ホームランだって言ってくれて。とにかく仰天してください。仰天することが何よりも映画の魅力ですから」と呼びかけた。
舞台挨拶には、出演する厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲(新人)、山崎紘菜、常盤貴子が駆けつけ、特別功労賞の受賞を祝福。「野のなななのか」「花筐 HANAGATAMI」に続き、大林作品に出演する常盤は「周りにあるネタすべてを映画にする、サービス精神旺盛な大林監督が、わたしたちに前倒しで走馬灯を見せてくれた。こんな奇天烈な体験(笑)、前代未聞ですし、こんな映画を撮れる人はいないと思います」と最上級の敬意を示した。
常盤をはじめ、新人の吉田を除くと多くのキャストが大林組の出演経験者。作品ごとに成長を見せる俳優陣に対し、大林監督は「映画は学校。いろんなことを学ぶ場なんです。他人事ではなく、すべて自分事として、俳優もお客さんも(登場人物に)体を入れ替えて、人生の涙を流すことができる。だから、映画はすばらしい、ありがとう! 以上、校長からでした」と締めくくった。
第32回東京国際映画祭は、10月28日~11月5日に六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷などで開催。「Labyrinth of Cinema=海辺の映画館 キネマの玉手箱」は2020年4月に公開される。
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