ナオミ・ワッツ主演「ゲーム・オブ・スローンズ」前日譚が中止に

写真：Evan Agostini/Invision/AP/アフロ

［映画.com ニュース］　ナオミ・ワッツ主演で準備されていた「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚を描くドラマの制作が、中止になったことが明らかになった。米Deadlineが報じている。

同作は、米有料チャンネルHBOで放送され、社会現象を巻き起こした「ゲーム・オブ・スローンズ」のスピンオフドラマとして企画され、数千年を前に「英雄たちの時代（Age of Heroes）」から暗黒時代へと落ちていくさまが描かれる予定だった。原作者ジョージ・R・R・マーティンと「キックアス」「キングスマン」の脚本家ジェーン・ゴールドマンが共同で企画し、ゴールドマンがパイロット版の脚本を執筆。2018年6月、HBOはパイロット版の制作にゴーサインを出した。その後、テレビ演出家のS・J・クラークソン（「Marvel's ジェシカ・ジョーンズ」）がメガホンをとり、北アイルランドで撮影が行われたものの、仕上がりに対する評判が芳しくなく、再編集に時間がかかっていた。

製作総指揮のゴールドマンはこのほど、関係者に企画がボツになったとメールを送っていることが発覚。この件に関して、HBOは正式発表をしていない。

HBOは複数のスピンオフを企画しており、今年9月に2作目のスピンオフのパイロット版制作にゴーサインを出している。こちらはマーティンと「COLONY コロニー」「ランペイジ　巨獣大乱闘」のライアン・J・コンダルが企画・制作総指揮を務めるもので、300年前の世界を舞台に、ターガリエン家の凋落の始まりに迫る前日譚になるという。

20年4月に独自のストリーミングサービスHBO Maxを立ち上げるワーナーメディアとしては、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」関連のコンテンツが是が非でも欲しいようだ。