「ウルトラQ」の「2020年の挑戦」を見る意義とは? 中島かずき&氷川竜介が語る
2019年10月31日 17:33

[映画.com ニュース] 国産初の本格的な特撮テレビドラマとして1966年に放送され、怪獣ブームを巻き起こした「ウルトラQ」内のエピソード「2020年の挑戦」4K上映が10月31日、第32回東京国際映画祭内のプログラムとして行われ、劇作家の中島かずき、本映画祭ジャパニーズ・アニメーション部門プログラミング・アドバイザーの氷川竜介氏がトークを繰り広げた。
監督を飯島敏宏、脚本を金城哲夫と千束北男が担当した本作。人間消失事件が相次ぐなか、偶然にも事件を撮影した報道カメラマン・江戸川由利子。その陰には、事件の鍵をにぎる怪人ケムール人がいた……という設定だ。この日は約25分の本編映像と、栫井巍(プロデューサー)、飯島敏宏(監督・脚本家)、円谷粲(助監督)、飯塚定雄(光学作画)、中野稔(光学合成)、満田かずほ(助監督) 、田中敦子(スクリプター) 、桜井浩子(俳優) 、古谷敏(俳優)ら当時のスタッフ、キャスト、そして識者らが語る貴重な証言で構成される67分のプレミアムトーク映像がそれぞれ上映された。

今回の4K映像は、劇場用映画と同じクオリティを持つ35ミリネガフィルムをもとに制作された。氷川氏は「今回の4K映像は、NHKでの放送はありましたが、スクリーンでご覧になられるのは皆さんが世界で初めて。やはり35ミリの作品なので、映画館で見て真価を発揮するものだと思います。カラー作品ではないので、モノクロスタンダードサイズだったら8K版もいけるかもしれないですね」と今回の映像についてお墨付き。中島も「改めて35ミリフィルムの情報量のすごさを感じましたね」としみじみ付け加えた。
本作に登場するケムール人は、2020年のケムール星からやってきた異星人だと言われている。氷川氏が「その2020年も来年になってしまった。(同じく東京国際映画祭で上映される)『AKIRA』の舞台も2019年ですし、その時代に映画館で見るのはいいですよね。この映画祭でチョイスする時は、映画らしさはなんだろうということを考えるんです。映画って夢とか人の記憶などに似ていて、タイムマシン的な機能があると思うんです。2019年、20年という映画内時間を持つものでありながら、作られた年が30年ほどずれているという体験そのものが、新しい映画体験じゃないかなと思います」と告白。中島も「もし我々がタイムスリップをしたら、我々は21世紀から来たと言えるんですね。でも現在は、我々が夢見た21世紀とは違っていて。あの夢見た21世紀とは何だったんだろうと『ウルトラQ』を見ると思いますね」としみじみ語っていた。
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