奥山和由氏、北野武監督デビュー作の秘話を明かす
2019年10月20日 14:00

[映画.com ニュース] 北野武監督が1989年に発表したデビュー作「その男、凶暴につき」が10月20日、京都国際映画祭2019で回顧上映された。同作の製作を手がけ、後の“世界のキタノ”を発掘した映画プロデューサー・奥山和由氏(京都国際映画祭総合プロデューサー)は「久しぶりに見たけど、傑作!」と感嘆し、映画の裏話で盛り上がった。
奥山氏の仕事とその秘話を語り尽くした書籍「黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄」(文藝春秋)の出版を記念した特集企画。同書籍の著者・春日太一氏、評論家・松崎健夫氏を交えたトークショーは止まらず、奥山氏は「この話をしたら2時間は使う」と笑わせた。
「その男、凶暴につき」は当初、深作欣二監督がメガホンをとる予定だった作品で、奥山氏は北野監督への交代劇の裏側を「(脚本の)セリフがドンドン消え、キャストは全員入れ替え。でも、スタッフは一切いじらなかった」と明かした。また、「深作監督はテストだけで10回、武さんは本番1回だけ。深作監督が撮っていたら根こそぎ違う映画になったはず」と想像した。
松崎氏が印象的な音楽について触れると、奥山氏は「(北野監督は当初)全部いらない、なしでいいと。エリック・サティを聴いてもらって了解を得るまでえらい苦労をした」と告白。春日氏は「深作監督がどういう形で降板し、映画が変わっていったか、『黙示録』で奥山さんか語っているので読んでください」と呼びかけた。
特集企画では、「その男、凶暴につき」のほか、石井隆監督「GONIN」、奥山氏自身が監督した「RAMPO 奥山監督版」が京都シネマで上映された。京都国際映画祭は、10月20日まで京都市内各所で開催。
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