永瀬正敏、初共演の斉藤由貴との意外な“初遭遇”告白に染谷将太もビックリ
2019年10月15日 22:39
父親の通夜で振る舞われる料理を通して、家族の秘密が次々とつまびらかになり、残された母親と子どもたちが生きていく糧を見いだす物語。常盤司郎監督の実体験に基づいており、脚本段階から主演にイメージされていたという染谷は「複雑だけれどポジティブで素敵な脚本。家族って分からないけれどそれでいいと、背中を押してもらった」と笑顔で話した。
斉藤由貴演じる母親がある秘密を打ち明けるシーンが印象的だったといい、「本当に分からないという芝居をするのが難しくて不安だったけれど、確実に前に進んだ瞬間だった」と述懐。その上で、「ひとつの食事を通して記憶を巡り、おいしさ、悲しさ、幸せが押し寄せてくる。白いパズルのような映画だと思っていて、見る人ひとりひとりの光景は違うと思う」と思い思いの感想を求めた。
永瀬は回想シーンがメインだったため、息子役の染谷と直接の共演シーンはほとんどなかったが、「染谷くんが素晴らしい。家族の形はひとつではない。そのひとつが素直に出ていた」と絶賛。自身は昨年、母親を亡くしており「やって(撮影して)いる時と今改めて見ると感じ方が変わってきた。そういう意味でいろいろな世代に見てもらえると思う。いろいろな味でおいしく見ていただければ」と訴えた。
斉藤とは初共演だったが、永瀬は「ションベン・ライダー」(1983)でデビューし、斉藤も「雪の断章 情熱」(85)に主演と、相米慎二監督作品を機に躍進。永瀬が「相米監督の現場に必ず1回は陣中見舞いに行っていて、何でもやらせる監督なので『雪の断章』ではトップシーンの雪を紙で作っていました。斉藤さんを遠くから拝見していたので、共演できて幸せでした」と“初遭遇”のエピソードを明かし、染谷を驚かせていた。
「最初の晩餐」は、11月1日から全国で公開される。