ダライ・ラマが推薦 震災後の信仰のあり方と僧の苦悩描く、富田克也最新作「典座 TENZO」本編映像
2019年10月4日 07:00

[映画.com ニュース]「サウダーヂ」「バンコクナイツ」を手がけた空族・富田克也の最新作で、第72回カンヌ国際映画祭批評家週間に招待された「典座 TENZO」の本編冒頭映像が公開された。道元禅師の遺した「典座教訓」を軸に、3・11後の現代日本における仏教の意義、そして信仰とは何かを探求した仏教映画。一足早く本作を鑑賞したダライ・ラマ14世から、コメントが寄せられた。
富田監督が全国曹洞宗青年会から依頼を受け、福島と山梨に生きる二人の若き僧侶の苦悩を軸に、ドキュメンタリーとフィクションを交えて製作。全国曹洞宗青年会の実際の僧侶たちが出演し、彼らが、一番話を聞いてみたいと願う高僧、青山俊董老師の元へ向かう。
ダライ・ラマ14世は「この映画は、2011年の東日本大震災とその後の福島の惨事を背景にし、人間、自然、そして社会のつながりについて描いています。加えて、日本の僧侶たちが社会に貢献する様も同時に映し出されています。私は、仏教の僧侶や尼僧たちが、宗教的な探求のみならず社会的な活動により関わることを、常に支持してきました。宗教とは『人々の幸福のための奉仕である』というこの映画のメッセージが、世の中により広く知られることを願っています」と映画に込められたテーマや願いについてコメントを発表した。
10年前、本山での修行を共にした兄弟子の隆行(リュウギョウ)と弟弟子の智賢(チケン)は福島と山梨のそれぞれの寺に戻る。智賢は、住職である父と、母、妻、そして重度の食物アレルギーを抱える3歳の息子と共に暮らしている。一方の兄弟子・隆行は福島県沿岸部にあったかつての寺も、家族も檀家も、すべてを津波によって流されてしまい、今では瓦礫撤去の作業員として、ひとり仮設住宅に住みながら本堂再建を諦めきれずにいた。
「典座 TENZO」は10月4日から、アップリンク吉祥寺・渋谷ほか全国順次公開。
(C)空族
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