「地獄の黙示録」を彷彿 ブラピ主演「アド・アストラ」本編映像公開!
2019年9月21日 10:00
[映画.com ニュース] ブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズが初共演を果たしたスペースアドベンチャー映画「アド・アストラ」(公開中)の本編映像を、映画.comが入手した。フランシス・フォード・コッポラ監督の名作「地獄の黙示録」を彷彿とさせるシーンを収めている。
本作は、宇宙飛行士のロイ(ピット)が、宇宙の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)と、その謎の答えを探すため宇宙へと旅立つさまを描く。
公開されたのは、ロイの壮大なアドベンチャーのきっかけとなる、極秘ミッションに関する重要なシーン。軍の上官たちから「君の経歴は素晴らしい。評価テストはすべて最高だ」と告げられたロイは、国家を揺るがす最高機密の作戦を明かされる。そのミッションとは、約29年前に施行された初の太陽系外有人探査計画“リマ計画”だった。リマ計画の長官は、謎の失踪を遂げたロイの父親クリフォード(ジョーンズ)であったが、父は今も生きているという衝撃的な事実を打ち明けられる。
本映像の場面は、ベトナム戦争の狂気を描いた「地獄の黙示録」で、主人公のウィラード大尉(マーティン・シーン)が、ジャングルの奥深くに自らの王国を築き上げたカーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺命令を受けるシーンを彷彿させる。監督を務めたジェームズ・グレイは「本作のアイデアは、ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』や映画『地獄の黙示録』のことを考え始めて、生まれたんだ」と、影響を受けたことを明かしている。
主演と製作を務めるピットも「『地獄の黙示録』と類似点があることは間違いないんだ。コッポラたちが、作品に答えを出していなかったことを、僕たちは忘れないようにしなければならなかった。もちろん、『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』を見ると、ラストシーンのメタファーになった“儀式”を見たのはコッポラの奥さんだったことがわかる。でも、その時まで彼らはどのようなエンディングにするかわかっていなかった。そして、僕たちも本作をどのように終えるのかに確信がなかったんだ」と、本作との共通点を語った。
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