C・ドヌーブ&J・ビノシュ演じる母娘の閉ざした心が動き出す 是枝裕和監督「真実」予告編
2019年9月17日 08:00

[映画.com ニュース] 是枝裕和監督が、カトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークら豪華キャスト陣とタッグを組んだ映画「真実」の予告編が公開された。“残酷な真実”と”やさしいウソ”が交錯し、ドヌーブとビノシュが演じる母娘の閉ざした心が動き出すさまが活写されている。
第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞となるパルムドールに輝いた是枝監督による、自身初の国際共同製作映画。先日閉幕した第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、オープニング作品としてワールドプレミア上映された。さらに、第44回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門、第67回サンセバスチャン国際映画祭のパールズ部門、第24回釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門に出品されるなど、世界中の映画祭で注目を浴びている。
物語の始まりは、国民的大女優ファビエンヌ(ドヌーブ)が出版した自伝本「真実」。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(ホーク)、ふたりの娘・シャルロット(クレモンティーヌ・グルニエ)に加え、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書がお祝いと称して顔をそろえた。やがて自伝本は、母と娘の間に隠された愛憎渦巻く“真実”を露わにしていく。
予告編の冒頭では、ベネチア国際映画祭の華やかなレッドカーペットと、上映後に巻き起こった熱狂的なスタンディングオベーションの模様がおさめられている。物語の舞台となるのは、ファビエンヌが暮らすお城のように大きな家。久々の再会に幸せそうな面々だが、一同の気がかりはただひとつ――“彼女は何を書き、何を書かなかったのか”ということだった。
母に代わり面倒を見てくれたサラの存在が書かれていないことを知り、「ママ、これのどこが“真実”よ」と声を荒げ詰め寄るリュミールに、「良い母になるより女優を選んだの」と冷たい言葉を放つファビエンヌ。過去が暴かれる一方で、明らかになる娘の復讐心、女優としての母の葛藤――様々な言葉や感情で揺らいでいく母娘の関係を、繊細に映し出していく。映像はファビエンヌとリュミールが視線を交わしてほほ笑む姿で締めくくられ、微かな希望を予感させる仕上がりとなった。
「真実」は、10月11日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。
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