松尾スズキ、シアターコクーン芸術監督に就任「不真面目さ追求したい」
2019年9月9日 15:10

[映画.com ニュース] 演出家で俳優の松尾スズキが、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督に決まり9月9日、同施設内で就任会見を開いた。
串田和美、蜷川幸雄両氏に続く3代目となる大役だが、司会を務めた松尾が主宰する大人計画の皆川猿時は「あってはならない役職で、本当に申し訳ございません」といきなり謝罪。紹介された松尾も、三味線の音色に乗せて「本当に~、恥ずかしい~」と節回しでおふざけ気味に挨拶した。
それでも、「蜷川さんはアングラを商業演劇に持ち込み、串田さんは音楽を強く押し出したように、私なりに演出家の色を出していきたい」と抱負。さらに、「演劇にはアカデミックと客商売という2つの側面があるが、それが交わっていない。これを行き来させるには、いい意味での不真面目さが必要。他の演出家に比べて不真面目さを追求し、コンプライアンスなど窮屈な世の中で色気のある劇場にしていきたい」と持論を展開した。
就任第1弾として、12月4~29日に上演の4回目の再演となるミュージカル「キレイ 神様と待ち合わせした女」に出演する阿部サダヲ、小池徹平、神木隆之介が舞台の楽曲「俺よりバカがいた」を歌い祝福。それぞれにコメントを求められたが、小池は今月6日に第一子となる男児が誕生したばかりで「自分の子の将来への期待が大きくて、松尾さんのことが全然頭に入ってこない」と話し、会場を笑いで包んだ。
来年10月には「2人の女性と1人のオカマの友情を描く音楽劇」の新作を予定しており、松尾は「コクーンにふさわしい演劇のプロトタイプになれば」と意欲。そして、「渋谷は食があってファッションがあって映画館がある、暇をつぶすにはもってこいの場所で、コクーンはその奥に城のように立つ最高の劇場。いい遊び場を与えてもらったので、今までやったことのない実験ができる。レビューショーなども考えている」と構想を膨らませていた。
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