堀潤氏×安田菜津紀氏 実在した戦場記者を描く「プライベート・ウォー」を語る
2019年9月4日 13:00

[映画.com ニュース] 「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクが実在した戦場記者メリー・コルビンを演じた映画「プライベート・ウォー」の特別試写会が9月3日、都内で開かれ、 キャスターでジャーナリストの堀潤氏、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏がトークイベントを行った。
イギリスのサンデー・タイムズ紙の特派員として、レバノン内戦や湾岸戦争など世界中の戦地を取材したコルビンの活躍を描き、銃撃戦による左目の失明やPTSD(心的外傷後ストレス障害)に向き合う自身の“戦い”を浮き彫りにする。「カルテル・ランド」「ラッカは静かに虐殺されている」など骨太なドキュメンタリーで知られるマシュー・ハイネマン監督が初めて劇映画を手がけた。
堀氏は「彼女を駆り立てたものは『現地に行ってみないとわからない』という強い気持ち」だと語り、「それがメディアに関わる人たちの使命だと、この映画は伝えたいのだと思う」と本作のメッセージを解読。「これだけ憶測、思い込み、フェイク、加工された二次情報があふれるなかで、現場のファクトを丁寧に積み上げる取材者、メディアへの評価は、もっと共有されるべき」と力説した。
中東での取材経験が豊富な安田氏は「コルビンさんの人間らしい一面も、きちんと描かれていて、聖人のように美化しなかった点が良かった」と映画を評価。現地の市民メディアが発達するなか、「日本人が現地に行く必要はない」という意見も聞くと指摘し「ただ、お借りした映像や写真で、すべてを済ませるとジャーナリズムの根幹が歪むと思う。現地での肌感覚も一緒に持ち帰ることが大切」と語った。
その上で「確かに、ジャーナリストには辛く苦しい一面もあるが、それを上回る喜びがある。何より、(ジャーナリストの)目線の先にある現実に思いをはせてもらえれば」と話していた。「プライベート・ウォー」は9月13日から全国公開。
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