中条あやみ、パラカヌー&車いすの難演技に挑む!「水上のフライト」2020年公開決定
2019年8月28日 05:00

[映画.com ニュース]中条あやみが主演する映画「水上のフライト」の製作が決定し、2020年に公開されることがわかった。「超高速!参勤交代」「引っ越し大名!」の土橋章宏氏が企画・脚本、「キセキ あの日のソビト」「泣くな赤鬼」の兼重淳監督がメガホンをとる。
土橋氏が「自ら描きたい」と強く熱望した企画・脚本を「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM」に応募し、審査員特別賞受賞を果たした本作は、実在するパラカヌー日本代表選手・瀬立モニカ氏との交流を通じて生まれたオリジナルストーリー。有望なスポーツ選手として活躍していた遥(中条)は、不慮の事故によって下半身麻痺に。将来の夢を断たれ、人生初めての挫折に心を閉ざす遥。だが、ハンディキャップを障がいではなく、個性として捉える人々との出会いによって、人を寄せ付けなかった彼女が新たな夢“パラカヌー”に辿り着く。
本作が公開される20年は、56年ぶりに東京でオリンピック&パラリンピックが開催される。パラカヌー&車いすを操る難演技に挑むことになった中条は、「心細い時にパラリンピックを見て感動と勇気を与えてもらった事は、今でも忘れられません。『ゴールする』という事には、色んな形の素晴らしい物語があると思います」と述懐。「今この作品に携わらせて頂いている事に感謝の気持ちを抱きながら、キャストやスタッフの皆様と力を合わせて頑張りたいです」と意気込みを明かしている。
企画・脚本の土橋氏は「『ロンドンくらいから、パラリンピック選手はスターになってるんですよ』。地元のバラカヌー選手、瀬立モニカさんからそんな話を聞いたとき、衝撃を受けました。『気の毒』『かわいそう』『補助が必要』……。そんな考えは間違いで、逆にハンディキャップを力に変えて、スターになった人たちです」と説明。「これを題材にしたら、涙を誘うだけの映画ではなく、むしろ見た人が元気づけられる明るい映画ができるんじゃないかと思い、映画の企画を構想し始めました。知らぬ間に築いてしまった心の垣根を乗り越えれば、楽しい世界が待っている──。ぜひご覧ください!」と思いの丈を述べている。
兼重監督は「『バリアフリー』という言葉は一般的になった。でも、この作品と出会い今までとは違う見方をするようになると、制度や設備・環境などまだまだいろいろ整備しきれていない事に気付かされる」と告白。「中条あやみさん演じる主人公を通して、作品をご覧いただいた方々がそんな事を少しでも感じてくれれば良いと思う。ほんの少しで良い」とコメントを寄せている。
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