「天気の子」醍醐虎汰朗&森七菜がお天気キャスターに挑戦! 日本気象協会を訪問
2019年6月27日 08:00
[映画.com ニュース] 新海誠監督の最新作「天気の子」に参加した醍醐虎汰朗と森七菜が6月19日、東京・池袋のサンシャイン60内にある「日本気象協会」を訪問した。「日テレNEWS24」「情報ライブ ミヤネ屋」「Nスタ」などに出演する気象予報士・奈良岡希実子さんに案内されながら“天気の知識”を深めていった2人は、本編アフレコ終了時に抱いた思いも明かしてくれた。
「日本気象協会」は、1950年に設立(09年に財団法人から一般財団法人へ移行)。テレビ、ラジオなどへの気象、環境、防災情報および解説の提供をしており、日本の民間気象会社としてはパイオニア的な存在だ。気象情報サイト「tenki.jp」(https://tenki.jp/)では、天気予報をはじめ防災情報、全国の天気図、洗濯指数などの指数情報など、天気に関わるさまざまな情報を提供している。
まず醍醐と森が訪れたのは、天気図を作成しているフロア。「(交代制で)24時間365日、休むことなく働いているんですよ」(奈良岡さん)と告げられた2人は、真剣な眼差しでパソコン画面を眺め続ける人々に興味津々だ。「よろしければ配信してみますか?」という誘いを受けて、ドギマギした様子でいすに座った森。担当することになったのは人気コンテンツ「日直予報士」の配信だ。「tenki.jp」公式Twitterのフォロワー数は、なんと約280万人。その数字に驚きを隠せない森だったが、意を決して「明日、天気になぁ~れ!」という掛け声とともに配信ボタンをクリックしてみせた。
一方、醍醐が挑んだのは、天気図の最終調整。「(全国発行部数の約9割におよぶ)新聞に掲載される天気図」という事実を聞き、背筋をピンと伸ばして作業に臨む姿が印象的だった。首都圏のJR主要路線で展開する「トレインチャンネル」版の天気予報が映し出されたモニターを見学した後、2人がチャレンジしたのは、ブルーバック合成によるキャスター体験。リアルタイムで映し出される東京の風景――森は、自身の背後に“合成された”東京スカイツリーをつかもうとする無邪気な振る舞いを見せていた。
プロンプターに表示される原稿を読む醍醐と森は、流暢な語りで情報を伝えていく。「『梅雨前線』と表記する場合は、“つゆ”ではなく“ばいう”と読まなければいけないんです」(奈良岡さん)という指摘によって学びを得た2人は、次にタッチパネルモニターを使用したキャスター体験に挑戦。自分たちが息吹を注いだ主人公・森嶋帆高(もりしま・ほだか)、ヒロイン・天野陽菜(あまの・ひな)に加え、「天気の子」のキャラクターが“お天気マーク”となっていることを知ると、思わず大はしゃぎ。しかし“指し棒”の扱い、映像を見ながら行う解説に苦戦し、気象予報士という職業の難しさを改めて実感したようだった。
奈良岡さんとのてい談では「降ってくる雨粒はまんじゅう型」「ポスターに写っているのは“かなとこ雲”という積乱雲の一種」と説明され、お天気クイズにも答えることになった醍醐と森。その問題を通じて「高度が100m上がると、気温は約0.6℃下がる」「雲の種類は、全部で10種類(巻雲、巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、層雲、層積雲、乱層雲、積雲、積乱雲)」「天気予報のくもりは、空全体の9割以上が雲で覆われている場合の表現。8割の場合は晴れとなる」といった豆知識に耳を傾け続けていた。
醍醐「(キャスター体験は)思ったよりもできなかったです…。もっと司会者みたく円滑に進められると思っていたのに(笑)」
森「全部の体験が楽しかったんですけど、クロマキー合成を経験するのが密かな夢だったので嬉しかったです。(約280万人への情報発信は)私がミスをしてしまえば、全部ダメになっちゃいますからね…無事に終わって良かったです(笑)」
「天気の子」は、天候の調和が狂った時代を舞台にしている。奈良岡さんに「劇中で描かれるような“天候”は、実際にありえるのか?」と質問をぶつけてみると、気象予報士ならではの考え、そして本作の見どころを答えてくれた。
奈良岡さん「絶対にないとは言い切れませんが、滅多にないことだと思います。自然は“調和をとる”という一面があるんです。例えばどこかで雨が大量に振り続けていたとすれば、どこか他の場所で干ばつが起こっている可能性がありますから。(劇中で注目したのは)雲の切れ間から光が差し込むシーン。あれは“天使のはしご”と呼ばれているですが、とても美しく描かれていたので見入ってしまいました」
「『天気の子』は、気象予報士仲間の間でも話題になっています!」という奈良岡さんの言葉が象徴するように、世間の期待は刻一刻と高まり続けている。アフレコ収録にまい進していた醍醐と森は、小栗旬、本田翼、梶裕貴、木村良平らとともに、リラックスした雰囲気で“新海ワールド”を形作っていたようだ。
醍醐「小栗さんとはあまりお芝居の話はしなかったんです。学校や香水――いわゆる“普通の話”をたくさんしていただきました。本田さんとは、プレイ中のゲームの話題。お2人とも気さくに話しかけてくださって、楽しい時間が過ごせました」
森「本田さんとは、主要女性キャラを演じる者同士として、いつかお話してみたいと思っていたんです。ご一緒できた収録は、1シーンだけだったんですけど、様子をうかがっていたら、いっぱい話しかけていただけました! 他愛もない一人暮らしの話、それにゲームの話――色々お話できました」
醍醐「僕は梶さんと木村さんにお会いする機会があったんです。“あの日”は、僕が一番変化した時――アドバイスを受けたというよりも“見せていただいた”んです。音の出し方、台本の持ち方――収録が終わった後にお話を聞いたら、色々と細かく教えていただけたので、とても勉強になりました」
「(アフレコ収録は)モチベーションが下がることはなかったんです。むしろ日に日に増していきました」(醍醐&森)と全速力で駆け抜けた。そして迎えたアフレコ収録の最終日(6月5日)。2人は、どのような心境だったのだろうか。
醍醐「最後はナレーションを収録していたんですが、冒頭のシーンだったせいもあるのか、なぜか“始まる気持ち”になっていたです。皆さんからお花をプレゼントされても、まだ終わらない気がしていました。ようやく悲しくなったのは、帰り道。もうアフレコのブースには、入れないんだって…」
森「私も『本当に終わるのかなぁ?』と大人の様子をうかがうくらいでした(笑)。いつも通りに始まって、いつも通りに終わって――最後はもう少し(終了という現実を)噛み締めれば良かったかなと思っているんですが、今は作品の公開を楽しみにしています」
アフレコ収録における“ゴールテープ”を無事に切った醍醐と森。彼らの真価が発揮される「天気の子」封切り日まで、残り僅かとなった。劇場内に響き渡る帆高と陽菜の“声”が、公開を待ちわびていたファンの耳に届いた瞬間、2人は新たなスタートラインから再び走り出すのだ。
「天気の子」は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年・森嶋帆高と少女・天野陽菜が自らの生き方を“選択”する物語。7月19日から全国公開。
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