佐藤健×白石和彌監督「ひとよ」に佐々木蔵之介、音尾琢真、筒井真理子らが参加!
2019年6月26日 07:00

[映画.com ニュース]佐藤健が主演を務め、白石和彌(「凶悪」「孤狼の血」)がメガホンをとる映画「ひとよ」の追加キャストが発表され、佐々木蔵之介、音尾琢真、筒井真理子、浅利陽介、韓英恵、MEGUMI、大悟(千鳥)が出演していることがわかった。
劇作家・桑原裕子氏率いる劇団KAKUTAの代表作を実写映画化。稲村家に起きた一夜の事件が、母と三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家は惨劇に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いのなか、崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。抗うことのできなかった、家族の岐路。時を経て向き合った一家がたどり着く先を描出する。佐藤が、次男・雄二役で主演するほか、長男の大樹役に鈴木亮平、末っ子の園子役に松岡茉優、母・こはる役として田中裕子が参加している。
発表されたキャストは、稲村家を取り巻く人物たちを演じることに。佐々木は別れた妻との間に17歳の息子を持つ稲丸タクシーの新人ドライバー・堂下道生、音尾は同社の2代目社長・丸井進、筒井は事務員・柴田弓、浅利と韓はそれぞれタクシードライバーの歌川要一、牛久真貴を演じる。そして、MEGUMIは別居中の大樹の妻・稲村二三子役、大悟はチンピラ・友國淳也役としての参加。佐々木、筒井、浅利、韓、大悟は白石組初参加となった。
「初参加の白石組は、撮影の流れ、段取り、雰囲気がとても良く、この空気は良い作品になると感じました」と実感した佐々木は「丁寧に作られた作品になっていることは間違いないです。親子、兄弟、家族…日本に限らず世界に共通する問題で、非常に普遍的な映画になる気がしています」と自信をにじませる。白石組には9度目の参加(ドラマ「フルーツ宅配便」を含む)となった常連・音尾は「白石監督は温厚な方なので、相変わらず現場の雰囲気は良くて、落ち着くお家に帰ってきたような、故郷に帰ってきたような感覚になりました。作品の手ごたえは自分には分からないですが、ただ白石監督が撮っているのだから大丈夫だと思っています」と全幅の信頼を寄せる。
一方、筒井は「白石監督の作品を数多く拝見していて、作風から緊張感のある現場かなと思っていましたが、すごく柔らかくてみんな楽しげで、ちょっと意外でした」と告白。浅利と韓は「白石組が初めてなので、自分が持っている引き出しや芝居のアプローチがうまく白石監督や他の役者さんのヒントになるといいなと思い、撮影に挑みました」(浅利)、「白石監督とは助監督時代にご一緒したことはありますが、監督作品への参加は初めてでした。撮影当初は不安もありましたが、監督が役者の芝居にきちんと向き合ってくれて、のびのびと演じることができました」(韓)と振り返っている。
「孤狼の血」にも出演したMEGUMIは「インターネットが流通し、実際に会話するよりもテキストや絵文字でのやりとりがメインになっている世の中とは真逆で、自分の辛さ、弱さ、喜びをぶつけ合っている、すごく人間らしい家族の話」と説明。「白石監督は、『孤狼の血』とかを見て、勝手にめちゃくちゃ怖い人かなと思っていたら、すごい物腰の柔らかい方でビックリしました」という大悟は「『クセ』は強くなかったですね。とても優しい、紳士な方でした。撮影は、緊張しました。フワッフワしたまま、こんなことになるんや、と思いました」とコメントしている。
「ひとよ」は、11月8日に全国公開。
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