妻夫木聡「お兄ちゃんのよう」、豊川悦司「ブッキーが大好き」と相思相愛で固い握手
2019年6月26日 20:32
[映画.com ニュース]妻夫木聡と豊川悦司がダブル主演し、全編台湾ロケでの撮影に挑んだ映画「パラダイス・ネクスト」の完成披露試写会が6月26日、都内であり、主演ふたりと半野喜弘監督が舞台挨拶に立った。
妻夫木と豊川は「ジャッジ!」(2014)以来5年ぶりの共演。「豊川さんとは『ジャッジ!』のときにもガッツリやりたいねと話していましたが、一緒にお仕事をする前から、プライベートでお会いすることが多くて、お兄ちゃんのように、甘えさせてくれる存在。最後まで楽しかった」と久々の本格共演を喜び、豊川も「僕もブッキー大好き。女性だったら、恋している」と相思相愛の様子で、固い握手を交わした。
映画はホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクー作品の音楽で知られる半野監督の長編第3作。ワケありの日本人の男ふたりが台北から花蓮へ向かい、“運命の女性”と出会い、楽園を探す物語。テーマ曲を坂本龍一が担当する。
当初は、日本を舞台にした作品を企画していたが、資金調達に苦労したと明かす半野監督。「20回くらい頓挫しそうになったんです。ふたりに1カ月もスケジュールを空けてもらったのに、実は1円のお金も集まらず撮影できなかったことも。台湾で実現して、こうして映画になったことが奇跡的」と感慨深げに語る。
今回、初めて台湾での撮影を経験した豊川は「みんなびっくりするくらいまじめ。現場に一生懸命だけど楽しく、エネルギーがあって素晴らしい方たちでした」と現地スタッフたちの働きぶりに感心したそうで、「個性的な映画ですが、ひとりでも多くの人が、この映画が好きになってくれれば」と語る。
半野監督と企画段階から本作にかかわっていた妻夫木は、「罪、許しが裏のテーマにある物語。そして、台湾の風景もこの映画のひとつ。人間のちっぽけさ、僕は、自分はどう生きたいのか、何になりたいのかと役を通して考えさせられた。自分にとっての楽園は何かを考えてもらえたら」と観客に呼びかけた。
「パラダイス・ネクスト」は、7月27日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。