ウズベキスタンのトップ俳優が見た前田敦子「作品の中で葉子として生きていた」
2019年6月13日 16:00

[映画.com ニュース] 黒沢清監督が前田敦子を主演に迎えた最新作「旅のおわり世界のはじまり」が、6月14日から公開される。全編ウズベキスタンロケを敢行したことも話題となっている本作では、ウズベキスタンの国民的スターとして知られる俳優、アディズ・ラジャボフが通訳兼コーディネーター役で出演。前田ら日本人キャストと現地の人々を繋ぐ重要な役柄で、日本語の長ぜりふにもひるまず熱演を見せている。昨年の5月、撮影直後のラジャボフに話を聞いた。
1カ月間日本の皆さんと撮影ができて、とてもうれしく思います。その間、日本の文化や伝統、日本語も少し学ぶことができ、とても勉強になりました。皆さんがお互いに尊敬しあっていること、時間通り、準備通りに皆さん仕事をされて、順調に撮影が進んでいくことが、ウズベキスタンのやり方とは異なり、私にとっては非常に感激しました。黒沢監督、日本の俳優の皆さんと仕事ができたことは非常に大きな経験になったと思います。また、日本人のチームワークは素晴らしかったです。スタッフが仕事を分担して一緒に動くこと、それは俳優としてやりやすい環境でした。自分のシーンの撮影は終わりましたが、まだ夢の中にいるような気分です。撮影が終わって、寂しい気持ちです。
カット割りが多い撮影ですと(役柄の)気持ちを分けてしまうということがあります。私は演劇の舞台にも立ちますので、長回しのシーンは、その場面の中で生きていると感じられて、非常に感動しました。

日本語の間違いを直してくださったり、親切で、そして俳優として仕事がやりやすい方でした。明るく、性格の良い素敵な人だと思いました。とても素晴らしい女優さんで、撮影されているときは作品の中で、葉子として生きていました。とりわけ印象に残ったシーンはサマルカンドの山中で撮影されたヤギを奪うシーンです。その日は非常に暑く、日影もありませんでしたが、3~4時間にわたりち撮影をしました。私にとっても前田さんにとってもハードなことでしたが、そんな環境の中でがんばっていたところが印象に残りました。
彼女がどうやって生きていくかを見つける物語。ウズベキスタンや日本という場所ではなく、全世界、自分自身に問いかける作品だと思います。
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