石井裕也監督、新人抜てきの「町田くんの世界」公開に「自信作であることは間違いない」
2019年6月8日 15:16

[映画.com ニュース] 石井裕也監督の最新作「町田くんの世界」の公開記念舞台挨拶が6月8日、東京・丸の内ピカデリー1で行われた。石井監督は、オーディションで主役に抜てきした新人の細田佳央太と関水渚ら出演者とともに登壇し、「手塩にかけて育てた子どもがお客さんのものになる寂しさはあるが、全力で作った自信作であることは間違いない」と言い放った。
細田は、「たくさんの方に見ていただきたいと、昨日の夜からワクワクして全然寝られませんでした。全力で頑張ります」と興奮が抑え切れない様子。関水も、「同じです。一生懸命頑張った、私にとって宝物のような作品。皆さんの心にも残ってくれたらうれしい」と笑顔をはじけさせた。
周りを固めた岩田剛典、高畑充希、前田敦子、池松壮亮、太賀、松嶋菜々子も初々しい2人を温かく見守る。高畑は、「初めての2人がかわいくて、いつもの公開とは心持ちが違う。いつもは映画にしがみつきたくなるのに、思い切り飛んでいけという気持ち」と奮闘を称えた。
高畑は出演オファーを受けた際、撮影が別の作品と重なり悩んだそうだが、「監督と池松くんからメールが来て、池松くんのメールには珍しく絵文字がついていた。うれしくて、これで出られないとは言えない、女がすたると思った」と述懐。前田も同様で、「池松先生からの『一緒に盛り上げよう』というメールに、さすが石井組の壮さんと思いすぐに返事をした」と振り返った。
キャスティングに貢献した池松は、照れながらも「とにかく脚本が素晴らしかった。大きな作品で新人を抜てきするのは石井監督の新たなことへの挑戦。リスクを冒しているからこそ、いい作品が生まれると信じていた」と持論を展開。細田演じる町田くんの母親役の松嶋は、「台本を読んで、町田くんのキャラクターがかわいらしく、こういう子育てができたら幸せだなと思いました。親子の気持ちがすれ違うことがある中で、奇跡のようないい人を育てていることに魅力を感じました」と優しい笑みを浮かべた。
さらに、「主役の2人が力強く、役づくりも万全で役になりきっていた」と絶賛。石井監督も「新人が、この作品とともに世に放たれるのは感慨深い。頑張って、そして気を付けてね」とエールを送っていた。
また、岩田は、先輩のEXILE AKIRAが台湾の人気女優リン・チーリンと結婚したことについて「自分のことのようにうれしい」と祝福。だが、前田は「えっ? 知らなかったあ」とオトボケな一面を見せていた。
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