渡辺謙×木村佳乃×田中圭が説く「ゴジラ」愛
2019年6月2日 08:00

[映画.com ニュース] 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で、5年ぶりに芹沢猪四郎博士を演じた渡辺謙。未確認生物を研究する特務機関モナークの中枢として、ゴジラの最大の理解者として、キングギドラたちとの対決を見守り、日本人の矜持を持って対じする。日本語吹き替え版では田中圭、木村佳乃が声優として参加し、新たな魅力を加えた。
「試写を見た時に『やったな』という感じはありました」
ワールドプレミアを終えての渡辺の実感だ。舞台は2014年「GODZILLA ゴジラ」から5年後、テロ集団がモナークを急襲して奪ったテクノロジーによりギドラ、ラドン、モスラなどが次々に復活。モナークの役割と存在意義が問われていく。
「面白いということに関しては、比較検討はしたくないけれど1より怪獣も増えているしファイトシーンも多様化している。なおかつ、ベースになるテーマがクリアになっているので、エンタテインメントとゴジラが持っているテーマ性がうまくブレンドされたものになっている気はしています」
今回、芹沢はゴジラと至近距離で接するシーンがある。その際のセリフは、自らの提案で日本語に変えたという。
「モナークの人間というよりは、ゴジラをずっと研究し続けてきた男として命懸けで事に当たるにいたって、そこは母国語でしゃべるに決まっていると思っていたから。最初にオールキャストで(脚本の)読み合わせをした時に、そのシーンをいきなり日本語で言ったんですよ。そうしたら皆が『ほ~』という反応がすごく良かったので、マイケル(・ドハティ監督)と『OK、これでいこう』となりました」
ただ、自身の声を吹き替えることには「気持ち悪いんだよねえ」と苦笑。「できるだけリップと音が合うように、ディレクターと文言を変えたり、文章を逆にしたりということはありました。演じている時の感覚が残っているから、本当にアフレコを日本語でしている感じなんですよ」
田中は、洋画の吹き替えは初挑戦。しかも、実年齢が20歳近く上のカイル・チャンドラーの担当で、渡辺とともに怪獣たちの戦いを分析しテロ組織に拉致された妻子を救おうとする役どころ。渡辺とは12年のNHK「負けて、勝つ 戦後を創った男・吉田茂」で親子役だっただけに、「今日もけっこうしびれています」と緊張感を隠さない。
「やりながらどうしても年齢の差が引っかかって、監督に何度も『これ、大丈夫ですか?』と聞きながら、なるべく声を落とそうとしました。カイルさんの声にのっとってやっているつもりでも地声に戻ってしまって、声のキーに一生懸命になるジレンマもありました。謙さんとカイルさんが対じしていても見られるのですが、自分がとなるとちょっと待ってくれという葛藤もありましたね」
一方の木村はこれまで、「ジュラシック・ワールド」シリーズのブライス・ダラス・ハワードや「パディントン」のニコール・キッドマンら吹き替えの経験は豊富。今回はベラ・ファーミガ演じるエマ役で、アフレコも、楽しみながらできたという。
「映画は個人的には字幕で見るんですけれど、娘が小さくて(7歳と5歳)、一緒に行く時は必ず吹き替え版を見るので、吹き替えのお仕事はすごくうれしいんです。アフレコもオーケストラが入りそうな広い部屋で、優雅な気持ちで楽しくできました。公開されたら、ちょっと怖いかもしれないけれど連れて見に行こうと思っています」
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