一艘の舟。すべてはそこから始まる…オダギリジョー監督作、特報&ポスター完成
2019年5月15日 10:00

[映画.com ニュース]オダギリジョーの長編初監督作「ある船頭の話」が9月13日に公開されることが決定し、あわせて特報と第1弾ポスターがお披露目された。セリフが一切ない映像は、「一艘(そう)の舟。すべてはそこから始まる。」という言葉で締めくくられ、「舟に乗り込む客にはそれぞれに理由があり、船頭が彼らにどのように関わっていくのかを丁寧に描きたかった」というオダギリ監督のこだわりを垣間見ることができる。
オダギリ監督が世界的に活躍する撮影監督クリストファー・ドイル(「ブエノスアイレス」「恋する惑星」)とタッグを組み、近代化以前と思しき山村で船頭を続ける男の物語を紡ぐ。名優・柄本明が主演し、オーディションを勝ち抜いた川島鈴遥、若手実力派・村上虹郎が共演。「乱」(黒澤明監督)で米アカデミー賞を受賞したワダエミが衣装デザインを手掛け、アルメニア出身のジャズピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦している。
村と町をつなぐ船頭のトイチ(柄本)は、村人の源三(村上)が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていた。川上では橋が建設中で、人々は完成を心待ちにしている。ある日、身寄りのない少女(川島)が現れ、トイチの人生は少しずつ変化していく。
特報には、ハマシアンによる弦とピアノの旋律にのせ、ドイルがとらえた日本の原風景を活写。ポスターは本作のキーカラーである赤をベースに、広大な川で船を漕ぐ船頭トイチの姿を浮かび上がらせている。
「ある船頭の話」は、9月13日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。
(C)2019「ある船頭の話」製作委員会
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