フランスヒット作「パリ、嘘つきな恋」に「ラ・ラ・ランド」の影響? 監督が明かす
2019年5月14日 14:00

[映画.com ニュース] フランス発のラブストーリー「パリ、嘘つきな恋」が、5月24日から公開される。メガホンをとったフランク・デュボスク監督は、長編初監督となった本作で主演・脚本と三役に挑戦。本作に込めたメッセージを聞いた。
本作は、裕福だが軽薄なジョスラン(デュボスク)が、美女の気を引くため車いす利用者のふりをしたことから始まる恋の行方を描く。制作過程を振り返ったデュボスク監督は「まず、真摯な人間ドラマとして脚本を書いたんだ。その中にコメディ要素を入れて、自然に面白いシーンを作っていった。笑える映画を書いて、そこにドラマを後付けで入れようなんてことは考えなかった。というのも、そういうやり方をするとウソっぽくなってしまうからね」と明かす。
脚本には、デュボスク監督の強いメッセージが込められた。「私が言いたかったのは『人を見る時、最初に“違い”を見てしまわないで、その人自身をちゃんと見てほしい』ということなんだ。人はまず自分との“違い”、本作でいうとハンディキャップや、普段の生活のなかでも人種の違いなど、“違い”に目が行きがちになってしまう。でも、その“違い”の背後にあるもの、本当のその人自身を見ましょうということを伝えたかったんだ」。
フランスでは人気コメディアンとしても活躍するデュボスク監督は、参考にした作品を聞かれた際にも「影響を受けたっていうわけではないけれど、ちょうど本作の執筆中に『ラ・ラ・ランド』がやっていた。だから、本作にも思わずダンスのシーンも入れそうになっちゃったよ(笑)」と、ユーモアを忘れない。「それくらい好きだったんだけれど、『ラ・ラ・ランド』にはユーモアがあって、音楽が大事な役割を果たしている作品っていう部分でインスピレーションを受けているんだ。あとは、ジュリア・ロバーツの『ノッティングヒルの恋人』も好きな映画だ。本作とは似てはいないけれど、ポジティブなロマンティックコメディっていうことでインスピレーションをもらったよ」。
最後に、日本の映画ファンへ向けて「ぜひ、この映画を見に来てください。パリに旅行をするような気分を味わえるし、愛とかハンディキャップというテーマはある意味普遍的なものだと思うんです」と呼びかけた。
「パリ、嘘つきな恋」は5月24日から全国公開。
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