元フィギュアスケート日本代表・町田樹氏、伝説の金メダリストを語る
2019年5月10日 12:00

[映画.com ニュース] アイススケートをメジャースポーツへと押し上げた伝説の五輪フィギュアスケート金メダリスト、ジョン・カリーを追ったドキュメンタリー映画「氷上の王、ジョン・カリー」のジャパンプレミアが5月9日、東京・新宿ピカデリーで行われ、元フィギュアスケート日本代表・町田樹氏がジョン・カリーの魅力について語った。この日は高橋大輔選手や羽生結弦選手らトップスケーターのほか、人気アニメ「ユーリ!!! on ICE」の振付師としても活躍する宮本賢二氏も登壇した。
バレエのメソッドを取り入れた演技により、1976年インスブルック冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得したカリー。本作は、アイススケートを芸術の域まで高めたと言われるカリーのアスリートとしての姿はもちろん、栄光の裏にあった孤独、病魔との闘いなど知られざる姿を、アーカイブ映像や関係者へのインタビューなどを通して明らかにしていく。今回のイベントには、昨年10月にプロスケーターを引退した町田氏が登壇。現役引退後にファンの前に登場するのはこのイベントが初ということもあり、チケットは発売と同時に即完売。高い注目を集めた。
本作の日本公開にあたり、町田氏は字幕監修・学術協力で参加している。その経緯について「かつて雑誌で、良質なフィギュアスケート作品を批評するという連載を持っていたんです。その連載の記念すべき第1回を誰にしようかと思った時に、すぐにジョン・カリーのことが頭に浮かびました。そしてその連載を、この映画を配給しているアップリンクの方が読んでくださって。今回のオファーをいただきました」と説明する町田氏。ジュニア時代には「JGPジョン・カリー記念」というジョン・カリーの名前を冠した大会で金メダルを獲得したこともあったといい、「縁はそこから始まるんですよね」としみじみ振り返った。
さらに「ジョン・カリーという人は、フィギュアスケーターなら誰もが目標とするべきだし、学ぶべき人だと思います」と語る。「ジョン・カリーの伝記によると、インスブルック冬季五輪で金メダルを獲得するまで、1カ月間ずっとノーミスだったそうです。もちろんオリンピックの舞台でもノーミスだったそうですが、練習の時もずっとノーミスで、完璧なまま本番を迎えたそうです」と語ると、「それはロト6を当てるくらいに難しいこと。彼自身も絶対的な自信があったと言っていますし、それは練習に裏打ちされたものだったと思います」と付け加えた。
カリーが現代のフィギュアスケートの世界にもたらしたものは大きかったという。「やはりフィギュアはスポーツであると同時に、アートやエンタテインメントであると誰もが当たり前のように言えているのは、やはりジョン・カリーの世代の頑張りがあったから。60年代、70年代は男が優雅に踊るということは許されなかった。でも彼はそういった偏見を打ち破った。今のスケーターがアイスショーにも出演して、エンタテインメントであると胸を張って言えるのは、彼の功績だと思う」とその魅力を力説した。
「氷上の王、ジョン・カリー」は5月31日から新宿ピカデリーほか全国で順次公開。
(C)New Black Films Skating Limited 2018
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