ベネチア新人俳優賞 孤独な少年と馬の美しい瞬間「荒野にて」特別映像
2019年4月7日 09:00
[映画.com ニュース]「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が、孤独な少年と一頭の馬の歩む旅路を描いた人間ドラマ「荒野にて」。第74回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した主演のチャーリー・プラマーが、言葉はないながらも繊細な演技を見せる本編映像の一部を映画.comが入手した。
母に捨てられ、父を亡くし、愛してくれる人を全て失った15歳の少年チャーリーが、自分の居場所を探し求める姿を描く。北米ではスタジオ「A24」配給、スティーブ・ブシェーミ、クロエ・セビニーら個性派俳優が共演する。
このほど公開された映像は、チャーリーとピートが旅の途中で立ち寄る川辺のワンシーン。美しい大自然と、旅の緊張から解放され、15歳の少年らしさを取り戻すチャーリーの表情が印象的だ。ヘイ監督は「チャーリーは自分の年齢よりももっと大人として振舞わなければいけない状態にあるとはいえ、まだ15歳の子ども。このシーンでは、また子どもらしく遊ぶことで、そこが一瞬の平和であり、すごく穏やかな瞬間であり、そしてもしかしたらうまくいくんじゃないか、という可能性を感じさせます。その希望はすぐ消えてしまうのですが、両者があのような幸せな時間を一瞬とはいえ持ったということがすごく重要で、“チャーリーはまだ子どもなんだ”ということを思い出させてくれるシーンです」と解説している。
幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らしの父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競走馬ピートの世話をする仕事をしていた。しかし、そんなある日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。さらに、試合に勝てなくなったピートの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピートを連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す。
「荒野にて」は、4月12日から、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー