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ベネチア新人俳優賞 孤独な少年と馬の美しい瞬間「荒野にて」特別映像

2019年4月7日 09:00

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注目の若手俳優チャーリー・プラマーの繊細な演技
注目の若手俳優チャーリー・プラマーの繊細な演技
(C)The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

[映画.com ニュース]「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が、孤独な少年と一頭の馬の歩む旅路を描いた人間ドラマ「荒野にて」。第74回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した主演のチャーリー・プラマーが、言葉はないながらも繊細な演技を見せる本編映像の一部を映画.comが入手した。

母に捨てられ、父を亡くし、愛してくれる人を全て失った15歳の少年チャーリーが、自分の居場所を探し求める姿を描く。北米ではスタジオ「A24」配給、スティーブ・ブシェーミクロエ・セビニーら個性派俳優が共演する。

このほど公開された映像は、チャーリーとピートが旅の途中で立ち寄る川辺のワンシーン。美しい大自然と、旅の緊張から解放され、15歳の少年らしさを取り戻すチャーリーの表情が印象的だ。ヘイ監督は「チャーリーは自分の年齢よりももっと大人として振舞わなければいけない状態にあるとはいえ、まだ15歳の子ども。このシーンでは、また子どもらしく遊ぶことで、そこが一瞬の平和であり、すごく穏やかな瞬間であり、そしてもしかしたらうまくいくんじゃないか、という可能性を感じさせます。その希望はすぐ消えてしまうのですが、両者があのような幸せな時間を一瞬とはいえ持ったということがすごく重要で、“チャーリーはまだ子どもなんだ”ということを思い出させてくれるシーンです」と解説している。

幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らしの父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競走馬ピートの世話をする仕事をしていた。しかし、そんなある日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。さらに、試合に勝てなくなったピートの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピートを連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す。

荒野にて」は、4月12日から、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開。

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