松岡茉優、アフレコ中に大号泣「生まれ変わって明日を迎えられるような素晴らしいシーン」
2019年3月18日 20:15

[映画.com ニュース]「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」などで知られる原恵一監督の最新作「バースデー・ワンダーランド」のジャパンプレミアイベントが3月18日、東京・台場のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、声優を務めた松岡茉優、杏、市村正親、東山奈央、原監督が舞台挨拶に出席した。
同作は、柏葉幸子氏の名作児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)が原作。誕生日の前日、自分に自信のないアカネ(松岡)が、謎めいた大錬金術師のヒポクラテス(市村)と、その弟子のピポ(東山)から「私たちの世界を救って欲しいのです!」と懇願され、幸せな色が奪われる危機に瀕した不思議な世界“ワンダーランド”で奮闘する姿を描いた。
アカネに生命を注いだ松岡は、アニメ映画初主演。「原監督とは以前、実写映画でご一緒させていただきました。実写では言葉少なで、『ああして』などはあまりなかった。でも今回は1行ずつご指導賜りまして。安心して務めることができました」と信頼感をのぞかせ、原監督は「映画を作るときは、いつでもお客さんとの真剣勝負。今、ここに自信を持って立っています。きっと皆さんを素敵な旅に誘える」と胸を張った。
さらに松岡は、「自信がなくても、一歩踏み出していかなければいけないときはどうする?」という質問を受け「おすすめの方法があるんです」と切り出す。「緊張すると胸がバクバクして、手に汗をかいて震えてくる。それを全部、『私は緊張しているのではなく、興奮しているんだ』と思い替えるんです」といい、「興奮しているんだと思えば、重荷がパワーに変わるんです」とオススメしていた。
また、キャスト陣には「失くしてしまった宝物は?」との質問が。杏は「キューバで万年筆を失くした。親から成人の祝いでもらったものなんですけど、(両親には言っていないので)今回、これの報道で知ると思います」と苦笑し、「来月誕生日なので、新しいの、くれてもいいよ!」とメッセージ。市村は「小学校のときの通信簿」を挙げ、「10歳と7歳の子がいるんですが、『パパもこの程度だったんだから、おまえたちは全然何も気にすることがない。元気が一番』と、これがあったら伝えることができるのに」と唇を噛んでいた。
そして最後に、松岡は今作に込めた思いの丈を打ち明ける。「アフレコ中から泣けて泣けてどうしようもなかったシーン」が後半に訪れるといい、「素晴らしい挿入歌がかかり、この映画の全部の集大成がすごい密度で迫ってきます。この種類の涙っていつから流していないだろう、感情の壺が溢れ、泣けてしょうがない。もう1回、なんだか生まれ変わって明日を迎えられるような、潔くて爽やかな素晴らしいシーンです。この映画を(世界の)全員が見たら、明日は誰もケンカしないんじゃないかと思うくらいです」と晴れやかな表情でアピールしていた。
「バースデー・ワンダーランド」は、4月26日から全国公開。
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