中国映画祭「電影2019」が開幕 日中共同製作映画など最新作を紹介
2019年3月6日 20:00

[映画.com ニュース] 中国の最新映画が一堂に会する中国映画祭「電影2019」が3月6日、東京会場の角川シネマ有楽町で開幕。今年で2回目の開催となる同映画祭では、日本公開予定作を含め、バラエティ豊かなジャンルの6作品が上映される。オープニングセレモニーでは、日中両国の政府と映画祭関係者、上映作品の監督陣らが舞台挨拶し、オープニング作品「失踪、発見」の上映後に、女優のマー・イーリーによるティーチインが行われた。
チベットを舞台にしたドラマ「アラ・チャンソ」のソルタンジャヤ監督は、「デビュー作から今回の3作目まで上海国際映画祭に出品でき、その後、日本で紹介できることをうれしく思います。映画祭の成功を祈ります」と両国の関係者に感謝の気持ちを伝える。
ウラド放牧民族の警察官を描いた「駐在巡査 宝音(ボヤン)」のプロデューサーのフフバートル氏は、「私の第1作の『警察日記』が2012年の東京国際映画祭で作品賞と男優賞を受賞しました。東京と縁があるのかもしれません。私にとって、東京は宝のような場所です。今作の撮影監督は日本のプロフェッショナルな方で、日中共同の映画製作においてとても良い例を示してくださった。日本のプロの方はギャラもそれほど高くないので、このようなプラットフォームで日中合作がどんどん広がれば」と今後への期待を語った。同作の撮影監督を務めた柳島克己氏は「(映画という)共通言語があるので、現地のスタッフ、俳優とスムーズに交流できました」と内モンゴルの砂漠地帯での撮影を振り返り、「私が教える東京藝術大学大学院映像研究科の学生は現在1/3くらいが中国からの留学生です。日本映画はグローバル化、そういう方向で行くしかない。ますますの交流を期待したい」と話した。

二人の母親を描いたサスペンス映画「失踪、発見」で、主人公の女性弁護士のベビーシッターとして働く貧困層の女性を熱演したマー・イーリーは「私がこれまで演じたことのなかった遠い存在の女性ですが、社会の底辺を生き、多くの(社会的)関心を必要としている女性。どうか彼女たちにも視線を注いでほしい」と訴え、同映画祭への参加を喜ぶとともに「現代の中国と中国女性を理解する絶好のチャンス。私もそのような女性を描く映画のために努力、貢献したいので、理解を深めてほしい」と呼びかけた。
中国映画祭「電影2019」は、東京会場・角川シネマ有楽町にて3月6~7日、大阪会場・梅田ブルクにて、3月9~10日開催。
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