スタンリー・ドーネン監督死去
2019年2月26日 12:30

[映画.com ニュース] 「雨に唄えば」や「パリの恋人」などで知られるスタンリー・ドーネン監督が2月21日(現地時間)、心不全のため死去したと、米バラエティが報じている。94歳だった。
ドーネン監督は、ミュージカルの振付師を経て、ミュージカルスターのジーン・ケリーと共同で「踊る大紐育」「雨に唄えば」の監督を務めた。「パリの恋人」「シャレード」「いつも2人で」など、話題作を連発したにもかかわらず、アカデミー賞の受賞歴がないため、1998年にアカデミー賞名誉賞が贈られている。
今回の訃報を受け、スティーブン・スピルバーグ監督は「スタンリー・ドーネンは友人であり、駆け出しのころの恩人でした」と声明を発表。60年代後半、映画学生のために映画作りを積極的に教えていたと説明し、「あの時代は決して忘れることはないでしょう」とコメントを寄せている。
さらに、「スタンリーはハリウッドでもっとも偉大なミュージカル映画とされる『雨に唄えば』を共同で監督したことで知られていますが、その後、ジーン・ケリーとのパートナー関係を解消し、ひとりの映画監督としてさまざまなジャンルの映画に挑戦しています。『シャレード』『悪いことしましョ!』『いつも2人で』は、個人的なお気に入り映画です。ニューヨークを訪問するとき、散歩中の彼にばったり出くわすことがなくなると思うと寂しいです。スタンリーにとって人生と映画は切り離すことができないものであり、それらについて話を聞くことがなによりもの楽しみでした」と明かし、故人をしのんだ。
(映画.com速報)