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音だけの誘拐捜査を疑似体験!「ギルティ」“業界初”の試写会に潜入取材

2019年2月21日 17:00

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ソニーのオープンイヤーステレオ ヘッドセット「STH40D」を使用
ソニーのオープンイヤーステレオ ヘッドセット「STH40D」を使用
(C)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

[映画.com ニュース] 電話から聞こえてくる“音だけ”で誘拐事件を解決しようとする男を描いたデンマークのサスペンス「THE GUILTY ギルティ」の“体感型鑑賞イベント”が2月20日、都内で行われた。ソニーのオープンイヤーステレオヘッドセット「STH40D」を使用し、参加者が緊急通報指令室のオペレーターである主人公の感覚を“疑似体験”できるユニークな内容だ。

今、まさに誘拐されている最中の女性から通報を受けた緊急通報指令室のオペレーター、アスガー(ヤコブ・セーダーグレン)が、電話からの音声だけで事件を解決しようとする。斬新な状況設定と予測不可能な展開で注目を集め、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で99%(2月20日時点)を記録。ジェイク・ギレンホールが主演と製作を務め、ハリウッドリメイクも決定している。

「STH40D」とは、ヘッドセットの外から聞こえてくる周囲の音と、音楽や音声を同時に楽しめる「ながら聞き」機能を追求したソニーの新商品。本イベントでは「ヘッドセットからは電話先の声と音のみが聞こえる」「それ以外の音は劇場内のスピーカーから聞こえる」という“業界初(主催者談)”となる2重構造での上映が行われた。

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前述した参加者の状況は、まさに主人公アスガーと同じもの。アスガーがヘッドセットを付け、通報を受けた瞬間こちらのヘッドセットからも音が流れ、従来の映画鑑賞とは一味違った臨場感を抱くことができた。驚くべきは、電話越しの音がより立体的になったことで、パトカーのサイレンや車の走行音、雨音などの背景音や話者の息遣い、つばを飲み込む音、かすかな声の変化などが鮮明に響いてきたこと。音が「立ち上がる」感覚に近い。

さらに、アスガーがどこに電話をかけるかによって、音色が微妙に変化。本作ならではのサウンドデザインがしっかりと感じ取られる仕様となっていた。何より、音だけで状況を判断し、かつ通報者が話す内容がウソか真実かを判断しなければならないアスガーの任務の本質を肌で感じられたことで、劇場鑑賞時とは大きく異なる“没入感”を得られたことは大きい。

配給のファントム・フィルム担当者によれば、この形態を一般上映にも導入すべく、現在調整中という。ソニーの広報担当も「STH40Dの特性と映画の世界観が見事にリンクした」と話しており、新たな“映画体験”プロジェクトとして実現への期待が高まるところだ。

THE GUILTY ギルティ」は2月22日から全国公開。

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