「ギルティ」オーディションは“声”だけで判断していた!監督が明かす秘話

2019年2月6日 09:00

すでにハリウッドリメイクも決定している
すでにハリウッドリメイクも決定している

[映画.com ニュース] 深夜の緊急通報指令室を舞台に、主人公の警察官が電話からの音声だけで誘拐事件を解決しようとするサスペンス映画「THE GUILTY ギルティ」で長編デビューを飾ったグスタフ・モーラー監督が、キャスティング秘話を明かした。

緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、今誘拐されているという女性から通報を受ける。

シンプルな設定ながら予測不可能な展開で注目を集め、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で99%(2月5日時点)を記録。ジェイク・ギレンホールが主演と製作を務めるハリウッドリメイクも決定している。

誘拐された女性役のイェシカ・ディナウエは、姿は映らずに声のみの出演となっている。そのため、モーラー監督はあえてディナウエの顔は見ずに、音声ファイルだけを聞く“ブラインドオーディション”を行った。その意図について、モーラー監督は「観客にそれぞれのイメージを思い浮かべてもらい、一緒に作品を作り上げていくというのがこの映画の主旨だ。どの作品でもそうだが、作品の中で直接語っていないことを観客に思い浮かべてもらうことが最も重要だと思うんだ。人物を語れる独特の声を持った役者を求めていた」と説明する。

オーディション参加者の見た目、名前などは知らない状態で、あるシーンを演じさせた音声だけで判断したといい、異例のオーディションを経て出演したキャストについて「彼らはとても特徴的な声だった」と振り返る。

「主人公と観客の目線を合わせ、距離をできるだけ縮めたかったから」とリアリティを追及したモーラー監督のこだわりは映像にも現れており、あえてロングテイクを多用することで、撮影現場で起こる些細なミスも映画の中に取り込むという手法をとったという。主演のセーダーグレンとはキャラクターの背景などを話し合い、分析したうえで「リハーサルは一切行わなかった。誘拐された女性と初めてセリフを合わせるのは、そのシーンを撮影する時だった。その新鮮さを求めていたから、事前に読み合わせはしなかったんだ」と明かす。

「見る人に挑み、驚かせるようなジャンル映画を作りたい」「新しい形式を試したかった。制限された枠内でクリエイティブに制作したいという欲望を抱いていた」というモーラー監督の狙い通り、挑戦に満ちた新感覚のサスペンスが誕生した。

THE GUILTY ギルティ」は2月22日から全国公開。

(映画.com速報)

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