長久允監督、日本人初の快挙!「ウィーアーリトルゾンビーズ」がサンダンス審査員特別賞受賞
2019年2月5日 15:00
[映画.com ニュース] 長久允(ながひさ・まこと)監督の長編デビュー作「ウィーアーリトルゾンビーズ」が、1月24日~2月3日(現地時間)に米ユタ州で開催された第35回サンダンス映画祭のワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション部門で、日本人初となる審査員特別賞のオリジナリティ賞に輝いた。
短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」で、日本人として初めて第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを受賞した長久監督。音楽を通じて成長する子どもたちの姿を描き、第35回の同映画祭に招待された最新作「ウィーアーリトルゾンビーズ」は、一般上映会で長蛇の列ができ、上映後は多くの観客が長久監督のもとへ押し寄せる盛況ぶりを見せた。関係者用の試写会も追加で行われるなど、注目度の高さが話題を呼んでいた。
そして、2月2日に行われた授賞式で、本作は審査員特別賞のオリジナリティ賞を獲得。「ピアノ・レッスン」で第46回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞し、本映画祭では審査員を務めたジェーン・カンピオンは「私もゾンビーズに惚れ込んだ1人です。この映画はとってもクレイジーで、とても革新的で、すごく新しい!」と絶賛し、チャールズ・ギルバートは「最後の最後まで驚きに満ち、想像を掻き立てる無限かつ素晴らしい独創性」と語った。
授賞式のステージに登壇した長久監督は、「この作品は僕のすべてをかけて作った作品です。それが皆さんに受け入れてもらってすごくうれしいです。すべての若い人たちに、絶望と戦う力を与えられたら良いなと思います」と感謝を伝えた。
「ウィーアーリトルゾンビーズ」には、二宮慶多、中島セナ、水野哲志、奥村門土という若手俳優陣を抜てきしているほか、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、初音映莉子、村上淳、西田尚美、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏らも出演。6月から全国で公開される。