渡辺直美「アイ・フィール・プリティ!」ヒロイン声優に“人生哲学”ぶつけた!
2018年12月27日 19:00

[映画.com ニュース] 自分に自信が持てない女性に巻き起こる騒動を描く「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」で、日本語吹き替え版声優を務めた渡辺直美。芸人という職業や、テレビで見せるキャラクターからポジティブなパブリックイメージがあるが、実は「ネガティブな部分も多かった」という。考え方を変えたきっかけ、前向きに生きる秘けつを聞いた。
本作は、アメリカを代表するコメディエンヌ、エイミー・シューマーが主演を務める。容姿にコンプレックスがあり、何事にも積極的になれないでいたレネー(シューマー)は、ある日ジムでのトレーニング中に頭を打ち、気絶してしまう。目が覚め、絶世の美女に変身したと思いこむレネーは、自信に満ちあふれ、仕事も恋も絶好調になっていく。
レネーの吹き替え声優を務めた渡辺は、これまでも声優経験はあるものの、主役を演じるのは今回が初めて。「声のお芝居はやっぱり難しいです。私は変顔一本でここまできたようなものなので、顔や身振り手振りができない、声だけというのが本当に難しかったです」と振り返る。特に、レネーが段々自信をつけて変化していくさまの表現に苦労したようで、「最初は嫌味のない自信をつけていくのですが、私はコントだと嫌味な女性を演じることが多いのですが、そうならないように気をつけました」とポイントを明かす。
渡辺自身、本作に背中を押される部分が多かったといい、「普段周りから『元気だね』って言われている人ほど、この作品を見たら『私、全然元気じゃなかった。もっと自分を好きでいなきゃ』って気付くと思います。大人になると、本当はつらいのにつらい、疲れた、私頑張っているって言えなくなってしまって、『余裕だよ』って言っている人は多いと思います。そういう方たちにこの作品を見てもらって、素直に生きようと思ってほしいです」と熱く語る。
海外でも活動するなど、芸人としても一人の女性としても自分のスタイルを確立している渡辺。そこに至るまでには、ネガティブだった思考をプラスに変える“意識改革”があったという。「10代のときと今の自分は、根本の考え方は変わっていないですが、生き方や街を歩くときのスタイル、人との接し方が大きく変わりました。昔は周りから『お前は太っている』と言われることに慣れてしまって、“自分なんて”と思ってしまうときもありましたね」。
芸人になったばかりの頃は、“芸人なのに”という偏見に悩むこともあったと振り返り、「お化粧やおしゃれが好きだったので、当時もエクステをつけたりしていましたが、その時代にそういうタイプの女性芸人はなかなかいなくて。テレビにそういう方たちはいたけれど、劇場に出ていた私は『それでも芸人なの? ヒールとかパンプス履くなよ』と言われることもありました」と苦笑する。
ただ、そこで落ち込んで終わらないのが渡辺だった。「そう言われて、私はイラついたんでしょうね。冗談で言われているのにイラッとしてきて、『別に化粧したかったらしてもよくない?』とか、どんどん内から出てくることが多くなって、周りから何を言われても関係なしに自分の好きな服装、化粧をしていました。そうしたら、『それが直美だよね』って言われるようになって。『化粧濃い女性は男ウケ良くないよ』と言われても、『好きだって言ってくれる人もいるし、あなたが好きじゃないだけでしょ』っていうマインドに変わっていきました。段々『直美ちゃんみたいにこういう服を着たい』と言ってくれる人も出てきてくれて、自分の気持ちも時代も変わっていったときに、私はそこにスポッとはまったように思います」と分析する。
明るく笑いながら「デブって言われても、今は何も思わないです。ポジティブに変えられるようになったので、『私のことをデブって言って、何が面白いんですか? 太っている人のイジりがデブって、語彙力なさすぎじゃない?』って考えるようになって(笑)。そんな風に自分の気持ちを変えたほうが、楽しく生きられる」と前向きに生きる秘けつを伝える。
劇中でも、レネーの見た目は変わっていないものの、自信をつけて表情や振る舞いが変わっていく姿は輝いて見える。渡辺は「自分のマイナスな部分はその人にしかない個性でもあるので、マイナスポイントを一回自分で認めて取り込むことが大事だと思います。とにかく自分を好きだと思ったら、なんでもハッピーになります」と力を込め、「例えば、ついつい同じ色の服だけ買っちゃうってときもあるのですが、同じ色ばっかり買ってしまって自分バカだなって思うより、私この色好きすぎる(笑)って落とし込んだほうがハッピーですよね」と豪快に笑った。
「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」は12月28日から全国公開。
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