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コムアイが渋谷の夜に上映したかったのは“世紀末のおもちゃ箱”!

2018年12月21日 12:00

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上映イベントに出席したコムアイ
上映イベントに出席したコムアイ

[映画.com ニュース] 音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイが12月20日、東京・渋谷のhotel koe tokyoで行われた映画上映イベント「cinema koe(シネマ・コエ)」(第1弾)に出席。MCを務めた山田由梨(劇団「贅沢貧乏」主宰)とトークを繰り広げた。

「cinema koe」は、“あたらしい映画体験”をつくりだすシアタープロデュースチーム「Do it Theater」と、ライフスタイルブランド「koe(コエ)」が2月にオープンした渋谷の注目スポット「hotel koe tokyo」のコラボイベント。ゲストがセレクトした“いま渋谷で見るべき映画”を上映する。映画のタイトルを当日会場で発表するスニーク上映スタイル――コムアイがチョイスしたのは、実相寺昭雄監督が1988年に発表し、漫画家・手塚治虫が“世紀末のおもちゃ箱”と評した「帝都物語」だった。

「日光で同じ様に映画を選ぶ機会があったんです。その時に権利関係でどうしても上映できなくて悔しい思いをしていた」と“念願”のチョイスだったことを明かしたコムアイ。「SFというとヨーロッパ、アメリカの作品を思い浮かべることが多いと思います。たまに日本のSFとはどうあるべきなのかと考えることがあるんです」と振り返り、コンセプチャル・デザイナーとして「エイリアン」のH・R・ギーガーが参加している点もプッシュする。そして「魔人・加藤をはじめとした強烈なキャラクターの気持ちが自分に乗り移る。普段表に出ていない悪い側面、怖い側面が出てくるのを感じて楽しんでほしい」とアピールしていた。

さらに「帝都物語」で重要な意味を成す“風水”について「東京の風水ってすごく不思議で、不気味だなと思います」と告白。「急に物が増えたり、地震も多いし。日々スクラップ&ビルドが起こっていて、街を見渡しても、小さな単位で物事がぐちゃぐちゃに組み合わさっている。全体的な雰囲気で“何か”をとらえることが難しい場所だと思っています」と分析していた。そして「確かに東京は小さいのに、ものすごく色々な場所が詰め込まれている気がします。万華鏡のようです」と山田が切り返すと、「それを映画として表現するということは、本当にすごい仕事だなと思います」と語っていた。

この日はコムアイへのサプライズとして、原作者・荒俣宏氏からのコメントが届き、さらに加藤保憲役を演じた嶋田久作のビデオメッセージが披露された。「(封切りから)30年以上経ちまして、映画に携わった多くのスタッフ、キャストの方は既に鬼籍に入っています。自分のマズイ芝居を見るのは好きではないので、出演作を見返すことはないのですが、この作品はたまに引っ張り出して、皆さんの在りし日を偲んでおります。コムアイさん、この映画を紹介してくださってありがとうございます。監督たちも喜んでいるとおもいます」(嶋田)と思いの丈を述べていた。

ドラマ「シリーズ・横溝正史短編集 金田一耕助登場!」(第3回「百日紅の下にて」)で嶋田と共演していたコムアイは、「実は嶋田さんの大ファンだったんです。実際にお会いしてみると、おじさまというよりおばさまという風情の方(笑)。メイクをしている間も皆に話しかけてくれていました」としみじみ。“ゆっくり動く”という芝居に悩んでいた際には「(動く方向とは)逆方向に引っ張られる感覚をイメージすると、スムーズに動けるはず」とアドバイスを受けていたようだ。

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