戸田恵梨香＆大原櫻子が紡ぐ“知られざる実話”　「あの日のオルガン」本ポスター完成

(C)2018「あの日のオルガン」製作委員会

［映画.com ニュース］　戸田恵梨香と大原櫻子がダブル主演を務めた映画「あの日のオルガン」の本ポスタービジュアルが披露された。太平洋戦争末期、保母たちが幼い園児たちと集団で疎開した“知られざる実話”を描く今作。ポスターは「53人の子どもの笑顔を守る。それが、わたしたちの使命だった。」という力強い意志がにじむコピーとともに、板倉楓（戸田）と野々宮光枝（大原）の表情などを切り取っている。

日本で初めて保育園の疎開に挑み、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を、山田洋次を共同脚本＆助監督として支えてきた平松恵美子監督のメガホンで映画化。警報が鳴っては防空壕に避難する生活が続く1944年、楓や光枝ら、若き保育士たちが目の前を阻む幾多の困難をたくましく前向きに乗り越え、ユーモアの力を持って突き進んでいく。

ポスターには、青空が広がるなか、園児、保母、村の人らがオルガンを運びながら楽しそうに野道を歩く、平和なひと幕も活写。一方で楓の戦時下の不安と生きる意志が混在する表情や、光枝の戦争の惨さを吹き飛ばすような弾ける笑顔が印象的だ。平松監督は、キャストに対し「（戸田は）役への掘り下げ方が深くて驚きました。私は普段そんなに自己アピールしないのですが、お会いして話すうちにぜひ一緒に仕事をしたいと思い、作品を含めてものすごく自己アピールをしてしまいました」「（大原は）彼女の真っ直ぐな魅力を戦争中の物語でどれだけ膨らませられるのか未知数でしたが、笑顔も泣き顔も含めてこんなにハマるとは思っていないくらいのハマリようで素晴らしかったです」と賛辞をおくっている。

「あの日のオルガン」は、ほか佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、橋爪功、夏川結衣らが共演。2019年2月22日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。