矢崎仁司監督デビュー作「風たちの午後」デジタルリマスター版の製作決定
2018年12月5日 19:00

[映画.com ニュース] 「三月のライオン」「無伴奏」「スティルライフオブメモリーズ」などの矢崎仁司監督が、1980年に発表したデビュー作「風たちの午後」のデジタルリマスター版が製作されることが決定し、2019年春の劇場公開を目指している。
矢崎監督が日本大学在学中に学友たちと撮った「風たちの午後」は、「女の子が女の子を好きになる」という内容で、恋愛にまだ閉鎖的だった当時の日本から生まれたことが世界中に衝撃を与えた。ヨコハマ映画祭自主製作映画賞を受賞したほか、エジンバラ国際映画祭、モントリオール世界映画祭などいくつもの海外映画祭で上映された伝説の作品。主演は綾せつ子と伊藤奈穂美。脚本は長崎俊一と矢崎監督が共同執筆した。
しかしながら、16ミリフィルムで撮影されているため、映像や音声の激しい劣化があり、また使用楽曲の権利問題もあって、長い間、矢崎監督自らこの作品の上映を封印していた。だが、公開から40年が経とうとしている現在も、国内の映画館や海外の映画祭から上映オファーが相次いでいる背景を受けて、本作のネガフィルムを現代の高度な修復技術を駆使し、「デジタルリマスター版」として再びスクリーンに甦らせることに挑戦する。
矢崎監督は「この映画を作ったことで、デレク・ジャーマン監督、ホウ・シャオシェン監督、エドワード・ヤン監督に出会えた、思い出深い作品。また、ニューヨークでは、矢崎が女性ならシャンタル・アケルマンやマルグリット・デュラスに匹敵すると言われ、作り手の性別を超えた記念すべき作品と評価されました。この度、皆さんの力を借りて、もう一度、世界のスクリーンに映すことが出来ることは心から嬉しい。また、世界中のこの映画の観客に会い、新たなエネルギーを新作に注ぎこみたい。ストーカーやLGBTなどの言葉すらなかった頃、人が人を愛することを、愛が動機ならやっちゃいけないことは、何一つないと信じて作った作品を、今の人たちに観てもらいたいと強く思います」とコメントしている。
なお、修復する資金は、クラウドファンディングのMotionGalleryで支援を募る(https://eiga.com/official/motion-gallery/)。支援者にはデジタルリマスター版限定DVDやオリジナルTシャツ、当時の復刻台本などの貴重な特典が提供される。
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