ヒトラーに才能を愛され、世界中に憎まれた…ドキュメンタリー「レニ」リバイバル上映
2018年12月5日 15:30

[映画.com ニュース] ドイツの女流監督レニ・リーフェンシュタールの足跡をたどったドキュメンタリー映画「レニ」が、2019年1月19日からリバイバル上映されることがわかった。
女優、ダンサー、写真家などさまざまな分野で活動し、アドルフ・ヒトラーに才能を認められたリーフェンシュタール監督。1934年にドイツ・ニュルンベルクで行われたナチス党大会の記録映画「意志の勝利」で注目を集めると、36年に開催されたベルリン・オリンピック大会をとらえた「民族の祭典 オリンピア第一部」「美の祭典 オリンピア第2部」では、革新的なカメラワークを駆使した映像で、第6回ベネチア国際映画祭作品賞を受賞。戦後は“ナチス協力者”のレッテルを貼られ、非難、黙殺を受けながら、数多くの裁判を身を投じた。

そして70歳を過ぎてから発表した写真集「ヌバ」が世界でセンセーショナルを巻き起こし、劇的な復活をとげることに。71歳で取得した潜水資格免許をもって水中写真集も発表するなど、精力的な創作活動を続けた。100歳を迎えた2002年には「ワンダー・アンダー・ウォーター/原色の海」のメガホンをとり、03年に101歳でこの世を去った。
レイ・ミュラー監督がメガホンをとった「レニ」は、93年に製作され、95年に日本で劇場公開された作品。リーフェンシュタール本人へのインタビューや未公開映像などを交え、波乱に満ちた彼女の人生を余すことなく描ききる。公開初日となる19年1月19日には、東京・渋谷アップリンクにてトークショーを実施。東京国際映画祭プログラミング・ディレクターであり、日本映画大学の教授を務める石坂健治氏が登壇する。
「レニ」は、19年1月19日から渋谷アップリンク、大阪シネ・ヌーヴォ、名古屋シネマスコーレ、京都みなみ会館、神戸元町映画館ほか全国順次公開。
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