「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督、当初の目標は動員5000人
2018年12月2日 13:15
[映画.com ニュース] 興行収入30億円を超える大ヒットを記録するなど、社会現象を巻き起こしている「カメラを止めるな!」のブルーレイ&DVD発売記念トークイベントが12月2日、千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミックコンベンション2018」(通称:東京コミコン2018)で行われ、上田慎一郎監督とプロデューサーの市橋浩治が登壇。6月23日の公開から5カ月が経ち、観客動員は222万人を突破したが、上田監督が「最終目標は5000人でした。上映も3週間で終わるはずだった」と本作の快進撃について思いを明かした。
“37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画”と、その製作者たちの裏側を描く今作。監督・俳優専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップで製作され、当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、全国340館まで拡大。この日も、上田監督が「見た方いますか?」と問いかけると多くのの手が挙がるなど、驚異的な人気ぶりを見せつけている。
上田監督が「インディーズ映画で作って、3週間だけの公開で終わるはずの映画だった。それが340館にまで広がった」と語ると、会場からも拍手と歓声が上がった。東京コミコンでの本作のステージ前後には、マーベル映画「アベンジャーズ」のジェレミー・レナーの登壇、超人気のインド映画「バーフバリ」のラーナー・ダッグバーティによる登壇があったが、上田監督は「まさかジェレミー・レナーと『バーフバリ』に挟まれる人生なんて、想像もしていなかった! 裏ではしゃいでいた」と今の状況に自分自身も驚きを隠せず、「この1年間であらゆる経験をしました。楽しい、ありがたい日々」と感謝しきりだった。
劇中で「アツアツですか」とのセリフがあることから、上田監督の「東京コミコン、アツアツですかー!?」とのコールで、会場が「アツアツー!」とレスポンスするひと幕も。そのやり取りを3回リピートすることとなったが、上田監督は「最初から思いっきりの声で、だんだんそのボリュームをもっと上げていってほしい」と“限界超え”のお願い。想像を超えていった映画にふさわしい締めくくりとなったが、上田監督は「こんなに大きなステージで、ジェレミー・レナーの後にお話できる日が来るなんて、本当に1ミリも思っていなかった。ジェレミー・レナーにもいつか、僕の映画に出ていただきたい」と茶目っ気たっぷりに、さらなる野望を抱いていた。
「カメラを止めるな!」のブルーレイ&DVDは、12月5日から発売。