村上虹郎&広瀬アリス、リリー・フランキーの“大遅刻”にチクリ
2018年11月17日 13:00

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・中村文則氏の処女小説を映画化した「銃」が11月17日、全国68館で公開初日を迎え、主演の村上虹郎をはじめ共演の広瀬アリス、リリー・フランキー、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、原作の中村氏、メガホンをとった武正晴監督、企画・製作の奥山和由氏が東京・テアトル新宿での舞台挨拶に出席した。
キャスト・スタッフ陣が颯爽と登壇したが、そこにリリーの姿はない。諸事情で会場に到着すらしていないそうで、村上は「初夏くらいに、リリーさんに『宣伝お願いします!』と言ったのに、まだひとつもやってくれていない。今日(の登壇者リストにリリーの名は)書いてありましたよね?」とガックリ。広瀬も「先日、リリーさんにばったり会った」そうだが、「『今度、舞台挨拶あるよね? 胸に穴が空いている服着ていくから、アリスも着て行こう』と連絡があった。今日は楽しみにしていたのに、まだいらっしゃってない」と残念そうにつぶやいた。
舞台挨拶が始まって6分が経過したころ、ようやくリリーが到着。一同から「大遅刻!」「スターは遅れてやってくる」と野次が飛ぶなか、小走りにステージに上がると、「今日を楽しみにしていました……。12時からだと思った」と珍しく焦ったように釈明していた。
映画は、普通の大学生が銃を拾ったことから、狂気にとりつかれていく姿をモノクロ映像で紡ぐ。主人公・西川トオル役の村上は、役と同化した日々を「ニコチンとカフェイン。精神的にも肉体的にも、中村ワールドにアリ地獄のように引きずり込まれ、いつ抜け出せるんだろうかと思っていた」と振り返る。
中村氏が執筆当時に住んでいた、東京・板橋の高島平でロケも実施。撮影期間は同所に住み込んでいたという村上は、「武さんは環境から完璧に用意してくださる。僕個人では築けないものが現場に出来上がっているので、僕はまっすぐ演じるだけでした」といい、環境を整えてくれたスタッフ陣に感謝を示す。一方、ヒロインのヨシカワユウコに扮した広瀬は「インタビューなどの取材でやっと、(村上の)本性と性格がわかった」と切り出し、「正直、現場にいるときは怖かった。あまり近くにはいたくないと思うくらい、狂気じみていた。あのときと今とでは表情がぜんぜん違う」と明かしていた。
そして、トオルを訪問する刑事役のリリー。村上との共演に「こいつのお父ちゃん(村上淳)とは友だち。親のいいところだけをもらったな、思う。才能も性格も、一生懸命出て。すごい短い時間ですが、楽しかったですね」と感慨深げに話す。続けて「自分が出ているとか関係なしに、映画ファンとして、こういう映画がたくさん作られるといいなと思った」と今作の価値を語り、「この後も満席らしく。銀座のホステスから、昨日『全然チケットとれない。なんとかなんない?』と連絡が来た。全然無理っす」とジョークを忘れなかった。
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