加藤諒、見た目でオファーした入江悠監督に感謝「こんなに男らしい役をよく僕に…」
2018年11月1日 22:40

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭の特別招待作品「ギャングース」が11月1日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映された。主演を務めた加藤諒、渡辺大知(黒猫チェルシー)、メガホンをとった入江悠監督が、上映前の舞台挨拶に登壇した。
親から虐待され、少年院でともに過ごした“職なし、学なし、犯罪歴あり”のサイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤)、タケオ(渡辺)。犯罪集団が稼いだ収益金のみを狙って窃盗を繰り返す“タタキ稼業”で裏社会を生き抜く、3人組の危険な青春を描く。
原作漫画のファンだったという加藤は、「僕が演じたカズキは本当に男らしくて。オネエ疑惑がずっとつきまとっているような僕を、よく選んで下さったなと思いました」と、オファー時の気持ちを語る。重ねて「映画を見て頂いたら分かりますけど、(男らしい役の)こっちが本当ですから」と胸を張る加藤に、渡辺がすかさず「それは嘘です」とツッコミを入れ、仲の良さをうかがわせた。
原作に寄せた主演3人のビジュアルも話題となった本作。入江監督は人生初のモヒカン頭に挑戦した加藤に対して、「加藤くんは完全に見た目で選んだので、最初からモヒカンにしない、という選択肢はなかった」とバッサリ。金髪にした渡辺は「僕はずっと金髪にしたかったんです。不良役に憧れていたので『ついに来たか!』みたいな」と、ノリノリで役作りに臨んだことを明かした。
また、主題歌「CRYBABY」の作詞、作曲、メインボーカルを担当した渡辺は「実は原作、脚本を読んだ時に思いがあふれて、勝手に書いていた曲があったんです。それくらい作品にイマジネーションを刺激された」と秘話を明かす。「悪者も含めた登場人物たちがたくましく、明日がどうなるか分からない日々を生きている力強さがキラキラして見えて、その思いを込めました」と熱弁した。
入江監督は「ここに来る前に、僕の地元にある映画館の支配人が作品を見てくれて、『僕の知っている世界がすごくちっぽけだったと目を開かせてもらった』と言っていた。僕らが普段生活していると見えない部分に、こういう世界がある。この映画が想像力を働かせるきっかけになってくれれば」と力強くメッセージを残した。
第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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