橋本愛&成田凌、貴重な“10年前の写真”を披露!「勉強はできる方」「心が折れる寸前」
2018年10月20日 13:25

[映画.com ニュース] 山内マリコ氏のデビュー小説を映画化した「ここは退屈迎えに来て」の公開記念舞台挨拶が10月20日、東京・新宿バルト9で行われ、出演した橋本愛、成田凌、渡辺大知(黒猫チェルシー)、村上淳、原作の山内氏、メガホンをとった廣木隆一監督が出席した。
19日に全国33スクリーンで封切られた今作。地方都市で退屈な日々を送る“私”(橋本)と“あたし”(門脇麦)が、高校時代からの憧れの的だった椎名くん(成田)を思慕しながら居場所を求め、怠惰と諦めの中でもがく姿を映し出す。
“私”たちの10年間を描く物語にちなみ、スクリーンにはキャスト4人の10年前の写真が投影された。小学6年生時の制服姿を披露した橋本は、「熊本から出る想像は一度もしていなくて。勉強はできる方だったので、いい大学に行き、給料の高い就職をするだろうなと思っていました」といい、「そのときは芸能界は全く知らずに、テレビも映画も全く見ていなかった。ここにいるのが信じられない」と率直に明かす。最近まで映画館に通い詰める生活を送っていたが、現在は「映画館のイスに座りすぎて、姿勢が悪くなったので、ちょっとお休みしています」と苦笑していた。
成田は、サッカー少年だった中学2年生時の1枚。「心が折れる寸前の、県大会の記念写真」だそうで、「サッカーは得意だったんですが、ヘディングも人にぶつかるのも、痛いから嫌だった。それが監督は我慢ならなかったみたいで(記念写真撮影後の)テレビ放送される決勝戦に出してもらえなくて、心が折れた」と、ほろ苦い思い出を告白していた。
また撮影は2017年6月に行われ、物語の舞台であり、山内氏の故郷でもある富山県でオールロケを実施。橋本は「富山という場所がすごく良いところで、気に入りました」と笑顔をのぞかせ、廣木監督の演出術に「いち映画ファンとして廣木監督の作品を見ていると、役者さんが今まで見たことのない表情をしているんです。『現場に行ったら、私も魔法かけられちゃうかも』と思っていた」と大いに期待していたと話す。今作では「何も演出されなかった」そうだが、「肩すかしではなかったです。“無言のコミュニケーション”で、演出の秘密は『何も言わないことで、なにかを生み出そうとしている』」と最敬礼で、「またご一緒したら、それを踏まえて演じたいと思った」と再タッグを願っていた。
さらに成田も、「演出は特になくて。僕の解釈では『悶々として不安なのが良い』のかなと。撮影中は不安でしたが、『ま、いいや』のエネルギーで演じていた」と同調。一方で渡辺に目を向け、「撮影ではただはしゃいで、終わったら大知くんと飲みに行く、という。富山最高ですよ。スナックのカラオケで、酔っ払った勢いで大知くんにメチャメチャ歌ってもらって。いい思い出ですね」と満喫した日々に思いを馳せていた。
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