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「マイ・プレシャス・リスト」女性監督、「私が普段思っていることが全部詰まっている」

2018年10月19日 14:30

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作品の舞台裏を語ったスーザン・ジョンソン監督
作品の舞台裏を語ったスーザン・ジョンソン監督

[映画.com ニュース] 第41回トロント国際映画祭(2016年)などで高評価を得た映画「マイ・プレシャス・リスト」が10月20日に日本公開を迎える。女性のリアルな本音を描き、現状を変えようとする主人公の姿に励まされる前向きなメッセージが詰まった作品だ。そんな本作の舞台裏を、来日したスーザン・ジョンソン監督が語った。

マイ・インターン」「ホリデイ」など、ユーモアと温かみのあるドラマを手がけてきたヒットプロデューサー、スザンヌ・ファーウェルによる最新プロデュース作。ハーバード大学を飛び級で卒業したIQ185の天才ながら、コミュニケーション能力に欠け、屈折した性格のキャリー(ベル・パウリー)が、セラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)から手渡された6つの課題リストをきっかけに、戸惑いながらも成長していく姿を描く。

ジョンソン監督はNetflix映画「好きだった君へのラブレター」などを手がけ、長編映画を監督するのは本作が初めて。舞台となる米ニューヨークの風景をはじめ、キャリーの衣装や美術も女性が憧れずにはいられない世界観を作り上げた。

「11月から1月にニューヨークで撮影するのが、こだわったポイントなの。ちょうど街にクリスマスのデコレーションがされているので、それをそのまま使用して撮影したわ。私はロサンゼルス出身だから、ニューヨークと言うのはどこか自分も旅行しているような気持ちになる。言い換えれば、私からニューヨークという街へのラブレターとして作品の世界観を作ったわ」。

脚本を初めて読んだときには「私とキャリーがいかに似ているか気がついた」と発見があったようで、キャリーに寄り添いながら撮影を進めていった。

「私もキャリーと一緒でどちらかと言うとシャイだし、静かに家で過ごす方が好き。撮影中は『私が普段思っていることが全部詰まった映画になっちゃっている』と思ったの。キャリーほど周りの人をこうだと決めつけないよう心がけているし、私は飛び級を1年しかしていないけれどね(笑)」。多くの人々にキャリーが受け入れられるように「彼女の内にあるかわいい部分を見つけようと考えて、聡明な部分が意地悪に映らないように意識して撮影したの」と等身大の主人公を作り上げた。

恋も仕事も自分には関係ないと決めつけていたキャリーだったが、リストをきっかけにやがて人生が変わっていく。天才だがリストをこなすのに苦労するキャリーを身近に感じ、本作の鑑賞後には実際に自分用のリストを作成した人々が多いそう。ジョンソン監督のもとにもリストが送られてくることがあるという。

「たくさんの方がリストを作って、SNSに送ってくれたんです。この作品について世界中の方が反応してくださることが、うれしくてしょうがないの。フィンランドの映画祭に出品した時には、トランスジェンダーの女性がやって来て、目に涙を浮かべながら『本当に良かった。すごく心を打たれました』と言ってくださったんです。そのときに、多種多様な方に届いたんだと感動しました」。

キャリーのリストは「ペットを飼う」「子どもの頃好きだったことをする」「1番お気に入りの本を読む」などと、すぐに実行できそうな項目が多いが、監督のSNSに寄せられたリストのなかには、キャリーのリストにも書かれていた「友達を作る」を載せる人が多かったようで、「恐らく今はみんなSNSをやっている時代だから、実際に出かけて誰かと積極的に出会うことができなくなってしまっている。そういう勇気を持ちたいと、みんなが思っているのかな」と分析。日本の観客へ向けても「作品を見たら、ぜひあなたのリストを送ってほしい」と話してくれた。

マイ・プレシャス・リスト」は、10月20日から全国公開。

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